花粉症対策に役立つ市販の漢方薬とハーブ、子どもと一緒に使える!

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こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。

この記事では、市販の漢方薬やハーブでの花粉症対策について、妊娠中や授乳中、子どもに役立つものを中心にお話します。

 

鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、花粉症の症状は我慢するのもつらいです。

最近は、子どもの花粉症も増えているようです。

でも、妊娠中や授乳中に薬を飲むのは、不安もありますよね。
子どもにもできれば、薬を続けたくない・・・。

できるだけ、体に負担が少ないやさしい方法で花粉症対策したいもの。

 

マスクやメガネといった生活の工夫、
抗ヒスタミン薬などの西洋薬、花粉症対策にはいろいろあります。

漢方薬やハーブも花粉症によく使われています。
その中でも、子どもやママにオススメなものをまとめました。

できるだけ、薬だけに頼りすぎずに、
花粉症シーズンを笑顔で過ごしたいママとお子さんに
役立てていただければ嬉しいです!

 

この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

花粉症に役立つ漢方薬

花粉症と風邪のひき始めは似ているけど、漢方ならどちらもケアできる!

 

風邪やインフルエンザと花粉症の時期って、意外と長い時間、重なるんですよね。

鼻水、鼻づまり、のどのイガイガ、だるさなど、
始まりは似た症状も多いので、気をつけたいですね。

風邪か花粉症かはっきり診断がつかなくても、
喉の痛み、鼻水といった現在起きている症状から、まず判断して漢方薬を選ぶことができます。

具体的には、漢方なら迷わない!風邪か花粉症かわからない喉の痛みを和らげる方法花粉症か風邪の引き始めかわからない時どうする?私なら絶対に漢方!にまとめていますので、参考にしてくださいね。

 

花粉症の漢方薬で有名な小青竜湯(しょうせいりゅうとう、19番)、その選び方と飲み合わせ

「漢方薬は長く飲まないと効かない」
多くの方の漢方薬のイメージかもしれません。

確かに、漢方薬は体質改善にも使われますが、
全てがゆっくりとおだやかな効きめというわけではありません。

1回飲んだだけで、すぐにその効果を実感できるような漢方薬もあります。

そのひとつが、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。

透明の鼻水がタラタラとまらない、
くしゃみが続く、
そういう花粉症の症状にもオススメの漢方薬です。

私の場合、小青竜湯を飲んで30分もしないうちに、鼻水やくしゃみがすっきり止まります。

 

小青竜湯は子どもにもよく使われる漢方薬です。

アレルギー性鼻炎の長男もお世話になっている漢方です。
子どもも飲める小青竜湯は花粉症にも鼻風邪や鼻炎にも役立つ漢方

 

ただ、小青竜湯は酸っぱい味で、飲みにくい漢方です。

我が家の子どもたちは、しょうがないと諦めて(笑)、普通に飲みます^^;

漢方薬は苦いから苦手というお子さんには、子どもへの漢方の飲ませ方を漢方薬の飲み方で苦くないコツ、薬剤師オススメの子どもへの飲ませ方でお話しているので、参考にしてくださいね。

 

花粉症に役立つ小青竜湯は、市販薬として薬局でも買うことができます。

クラシエ、ツムラといったメーカーのものが販売されていますが、メーカーによって違いがあります。

自分で市販の小青竜湯を買う時は、麻黄の副作用、成分量に気をつけてくださいね!

選び方のコツは、花粉症の市販薬の小青竜湯の選び方、漢方は処方の違いと副作用に注意にすべてまとめてあります。

こちらは、満了処方(医療用と同じ成分量)の小青竜湯です。

 

清水 みゆき
アレグラなどの西洋薬の抗アレルギー薬を服用中の方は、
漢方薬の小青竜湯とアレグラの飲み合わせ、ひどい花粉症に併用可能?もお役立てください。

 

妊娠中や授乳中の小青竜湯の服用については、こちらに詳しく書いています。
授乳中の花粉症に漢方の小青竜湯やアレグラなど薬を飲んでも大丈夫?
妊娠中に花粉症の薬は飲めない?悩む妊婦さんに教えたい漢方とハーブ

 

鼻水や鼻づまりとともに寒気がする方は、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)という漢方薬もおすすめです。

 

目や顔のかゆみがつらい花粉症に役立つ漢方とハーブ

花粉症の症状は、鼻水だけでなく、かゆみもつらいもの。

しかも、目のかゆみだけでなく、皮膚のかゆみ、のどのかゆみが出ることもあります。

 

花粉の影響でおきる肌トラブルは、花粉皮膚炎と呼ばれます。

顔がかゆい花粉症皮膚炎は市販薬の漢方で体の内側から対策しよう!で紹介している漢方の荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、子どもや授乳中でも飲むことができます。

妊娠中の方は、注意が必要です。
というのは、慎用薬の薄荷(はっか、ペパーミント)が入っているからです。

薄荷の香り成分には、神経毒性や子宮を収縮させてしまうはたらきもあるんですね。

だから、精油(アロマ)のペパーミントは妊婦さんは使えません。

 

慎用薬
絶対に飲んだらダメというわけではないけど、
飲まない方がよいという区分に入る生薬。
体質や症状にあわせて短期間使う、
少量だけ使うというように慎重に使う必要あり。ちなみに、妊娠中に<絶対に>飲んだらダメという禁忌薬は、
医療用の漢方薬(エキス製剤)には使われていません。

 

花粉症の目のかゆみには、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)も有効です。

ただ、この漢方薬は麻黄の配合量が多いので、個人的には、妊娠中、授乳中、子どもにはオススメできません。

花粉症の目のかゆみには市販薬の漢方の飲み薬やハーブも試してみて!で詳しくかいている、ハーブのコットンパックやハーブウォーターの活用が、妊娠中や授乳中、子どもの目のかゆみのケアにはやさしくてオススメです。

 

漢方を含む花粉症の市販薬のタウロミン、その飲み合わせ

 

以前、私が働いていた薬局で、花粉症に時期にになるとよく売れる商品がありました。

それが、タウロミンという薬です。

この薬は、十味敗毒湯という漢方とクロルフェニラミンという抗ヒスタミン薬の合剤です。

漢方で体質改善しながら、今ある鼻水やかゆみは西洋薬で抑えるという、なかなか面白い薬です。

子どもでも飲むことができるタウロミンですが、漢方を含む花粉症の市販薬タウロミンは眠気の副作用にも注意して!に書いているように、眠くなることがあります。

妊娠中や授乳中のタウロミンの服用については、妊娠中や授乳中に漢方を含む花粉症の市販薬タウロミンを飲んでよい?に詳しく書いています。
花粉症薬タウロミンと漢方の小青竜湯や葛根湯、アレグラの飲み合わせとあわせて読んでお役だてください!

 

花粉症対策にオススメのハーブティーといえばネトル!

花粉症対策には、ハーブティーも大活躍します。

オススメはネトルというハーブです。

ネトル+エルダーフラワー+アイブライト+ローズヒップ
私は、このハーブティーの組み合わせのブレンドをよく飲みます^^

エルダーフラワーは鼻水やアレルギー症状の緩和、
アイブライトは目のかゆみの緩和、
ローズヒップはビタミンC補給と相乗効果が期待できます。

 

効果と注意点をちゃんとわかってブレンドしたハーブティーを飲むと、妊娠中や授乳中も安心です。

妊娠中に花粉症の薬は飲めない?悩む妊婦さんに教えたい漢方とハーブブレンドハーブティーで妊娠中や授乳中も安心のやさしい花粉症対策に詳しく書いていますので、ぜひ毎日の生活にハーブティーも取り入れてくださいね!

清水 みゆき
ハーブティーは子どもにもやさしいです。
我が家でも毎日飲んでいます!

 

さいごに

というわけで、
漢方やハーブを使った花粉症対策について、妊娠中や授乳中、子どもにも役立つ物を中心にお話してきました。

ハーブや漢方で予防やケアしつつ、悪化した場合は、漢方薬で対応していくとよいですね。

正直いうと、ハーブにくらべると、
漢方は、ママにとってちょっと敷居が高いかなって私もおもいます。

でも、最近はドラックストアでも漢方薬が売られています。

漢方薬を積極的につかっている病院もあります。

いつも使っている花粉症の薬と漢方薬をおきかえたり、加減するところから、スタートしてみるのもいいですね。

この記事が、できるだけ、薬だけに頼りすぎずに、
花粉症シーズンを笑顔で過ごしたいママとお子さんに役立てていただければ嬉しいです!