こんにちは。
ママのためのやさしい漢方、薬剤師の清水みゆきです。
この記事では、花粉症の市販薬タウロミンと漢方の葛根湯や小青竜湯やアレグラとの飲み合わせについて、漢方専門の現役薬剤師の私がお話します。
以前、勤務していた薬局で花粉症の時期になるよく売れる薬がありました。
タウロミンという市販薬です。
漢方を含む花粉症の市販薬タウロミンは眠気の副作用にも注意して!
花粉症だけど、なかなか病院にいけない、
漢方で体質改善しながら、花粉症をやわらげたい、
そんな悩みがあるママは、タウロミンを手に取ることもあるかもしれません。
花粉症がひどいから、小青竜湯やアレグラと一緒に飲みたい、
風邪っぽいから、葛根湯も一緒に飲みたい、
2種類以上の薬を飲む時に不安なのが、薬の飲み合わせです。
というわけで、タウロミンとの飲み合わせについて詳しくお話していきますね。
この記事を読むと、飲み合わせに対する不安がかるくなりますよ!
目次
タウロミンと漢方の小青竜湯やアレグラとの飲み合わせ、一緒に飲んでも大丈夫?
タウロミンは、漢方薬と西洋薬をブレンドした薬です。
十味敗毒湯という漢方薬やヨクイニンという生薬、
クロルフェニラミンという抗ヒスタミン薬、
さらに、ビタミン類やカルシウム、整腸剤などがタウロミンには配合されています。
薬局で買える市販薬で、花粉症の鼻炎、痒み、蕁麻疹などによく使われています。
タウロミンと漢方の小青竜湯との飲み合わせ
花粉症や蕁麻疹で市販薬のタウロミンを服用しているママ。
だけど、鼻水がまだスッキリしません。
花粉症の鼻水に効果的な小青竜湯も飲んでみようと思いました。
花粉症の市販薬の小青竜湯の選び方、漢方は処方の違いと副作用に注意
タウロミンと小青竜湯の併用は問題ありません。
タウロミンに含まれる漢方、十味敗毒湯、
生薬のヨクイニンは、体質改善的に使われます。
これをベースにして、花粉症の症状がひどい時に小青竜湯を飲む感じですね。
ただ、私ならタウロミンよりも、小青竜湯をベースに使っていくと思います。
というのは、タウロミンには量的には少ないですが、
抗ヒスタミン薬が含まれているからです。
私は副作用の眠気が出やすいタイプなので、避けたいところです^^;
漢方薬を併用する場合は、甘草の副作用に注意しないといけません。
この甘草は過剰になると、むくみや血圧上昇などの副作用を起こしやすいです。
甘草が含まれる漢方薬はむくみや血圧上昇の副作用に注意
一般的には、甘草は1日5gを超えないことが目安になっています。
ツムラの小青竜湯には、甘草が3g含まれていますが、
タウロミンに含まれる量はごくわずかです。
タウロミンと小青竜湯を併用しても、甘草の量的には副作用は起きにくいと考えられます。
年配の方、腎臓のはたらきが悪い方は、甘草を過剰摂取していなくても、5g以内でも副作用がでることがあります。
不安な場合は、医者や薬剤師に確認してくださいね。
タウロミンとアレグラ(フェキソフェナジン)との飲み合わせ
花粉症で抗アレルギー薬のアレグラ(フェキソフェナジン)を飲んでいるママ。
体質改善に、薬局で漢方のタウロミンをすすめられました。
アレグラとタウロミンを一緒に飲んでいいものか、迷っています。
タウロミンに含まれる漢方薬、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、
生薬のヨクイニンンは、アレグラと併用しても問題ありません。
タウロミンには、漢方薬の他にも、
クロルフェニラミンという抗ヒスタミン薬が含まれています。
アレグラ(フェキソフェナジン)と比べて、眠くなりやすい薬です。
他のアレルギー用の薬、抗ヒスタミン薬と併用しないこと
と書いてあります。
眠気などの副作用のリスクのためですが、
実際、病院でアレグラとクロルフェニラミンの併用が出ないわけではないです。
アレグラだけでは効かない場合、
他の抗アレルギー薬を重ねる場合もあります。
個人的にはあまりオススメはできませんが。
私なら、タウロミンよりも眠くなりにくいアレグラ+小青竜湯の組み合わせの方が効果的だと思います。
タウロミンと漢方の葛根湯との飲み合わせ
花粉症がつらいけれど、風邪もひいたみたい。
葛根湯を飲みたいけれど、 タウロミンと一緒に飲んでも大丈夫かな?
風邪のひき始めに葛根湯を飲むときは、
タウロミンを飲むのは中止した方がよいです。
というのは、風邪の治療に集中した方がいいからです。
漢方薬は、その時の体調にあわせて選ぶもの。
風邪をひいた時は、風邪の治療が優先です。
肩こりや頭痛の時に、頓服的に葛根湯を飲む場合は、また話が別です。
30分くらい間隔をあけて飲むとよいです。
まとめ
ということで、
花粉症の市販薬タウロミンと漢方の葛根湯や小青竜湯やアレグラとの飲み合わせについてお話してきました。
タウロミンには、漢方成分と抗ヒスタミン薬が含まれています。
そのため、飲み合わせにも注意が必要なので、このブログ記事をお役だてくださいね!
この記事で他の花粉症対策についても、まとめています^^
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