夏の疲れがでる頃でしょうか?
のどが痛い、
咳がでる、
鼻水がすっきりしない、
熱がでるわけではないけど、
風邪をひいたのか、なんとなく体調が悪い
そういう患者さんが、
勤務先の薬局でも増えています。
うちの長男(小学生)も、
お盆の帰省から帰ってきた夜、
急に咳がとまらなくなってしまいました。
眠れないほどの咳は久しぶり。
ちょうどそのころ、
アレルギー性の鼻炎の症状があって、
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方薬を服薬していました。
こちらのブログ記事で小青竜湯について書いています。
風邪のひきはじめ、鼻水や咳の出はじめに常備しているとよい漢方薬
小青竜湯は夜寝る前に飲んだので、
服薬のタイミング的には、
もう1回小青竜湯を飲んでもよかったのですが、
あまりにも咳がひどかったので、
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)にしました。
麻杏甘石湯は、
ぜんそくの発作にも使われる漢方です。
漢方薬の名前のうちの
麻=麻黄(マオウ)という生薬が、
気管支を広げて呼吸を楽にして
咳をやわらげてくれます。
麻黄の主な成分は
エフェドリン。
西洋薬のカゼ薬にも
使われています。
咳やゼイゼイを抑えるはたらきがあります。
と同時に、
私たちの活動のスイッチをONにする
(=交感神経を刺激する)
そんなはたらきもあります。
なので、
麻黄を過剰にとり過ぎると・・・
眠れなくなる、
ドキドキと動悸がする、
血圧が上がる、
こういう副作用がおきる可能性があります。
さらに、胃が弱い方は
胃もたれしてしまうこともあります。
この麻黄という生薬は
長男くんが先に飲んだ小青竜湯にも
含まれています。
他にも有名な葛根湯などにも入っています。
なので、
麻黄をとり過ぎないように、
漢方の飲み合わせ、漢方メーカーの選択にも注意が必要です。
(漢方薬の生薬の量はメーカーによって違うこともあるからです。)
漢方薬を飲んだ後には
アロママッサージもしてあげました。
咳がつらいときにおすすめの精油(アロマ)は、
呼吸器系によいユーカリ ラディアタです。
マッサージといっても、
長男くんも私も眠たいので、
ほんの少しの時間ですが・・・
「あ~、なんか落ち着くね」
咳で眠れないと焦っていた長男くんも
ほっとしたようです。
やっぱりママのお手あては最強ですね!
そして、漢方薬を飲んでから
30分くらいたったでしょうか。
長男くんの咳の間隔もあいて、
スヤスヤと寝息が聞こえてきました。
私の経験上、
漢方とハーブの相性は抜群です。
どちらも使えると、
おうちでできるケアの幅が
すっごく広がります。
現役薬剤師という専門家としても
ユーザーとしてのママとしても
漢方とハーブのよさ、効果を実感しています。
自分や家族のちょっとした不調に早く気づいて、
からだにやさしい方法でセルフケアできるといいですよね!