夜中に急に咳が止まらない時の漢方やアロマを使ったホームケア

この記事には、商品のプロモーションを含む場合があります。

この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

夏の疲れがでる頃でしょうか?

のどが痛い、
咳がでる、
鼻水がすっきりしない、

熱がでるわけではないけど、
風邪をひいたのか、なんとなく体調が悪い

そういう患者さんが、
勤務先の薬局でも増えています。

うちの長男(小学生)も、
お盆の帰省から帰ってきた夜、
急に咳がとまらなくなってしまいました。

眠れないほどの咳は久しぶり。

ちょうどそのころ、
アレルギー性の鼻炎の症状があって、
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方薬を服薬していました。

こちらのブログ記事で小青竜湯について書いています。
風邪のひきはじめ、鼻水や咳の出はじめに常備しているとよい漢方薬

小青竜湯は夜寝る前に飲んだので、
服薬のタイミング的には、
もう1回小青竜湯を飲んでもよかったのですが、

あまりにも咳がひどかったので、
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)にしました。

麻杏甘石湯は、
ぜんそくの発作にも使われる漢方です。

漢方薬の名前のうちの
麻=麻黄(マオウ)という生薬が、

気管支を広げて呼吸を楽にして
咳をやわらげてくれます。

麻黄の主な成分は
エフェドリン。

西洋薬のカゼ薬にも
使われています。

咳やゼイゼイを抑えるはたらきがあります。

と同時に、
私たちの活動のスイッチをONにする
(=交感神経を刺激する)
そんなはたらきもあります。

なので、
麻黄を過剰にとり過ぎると・・・

眠れなくなる、
ドキドキと動悸がする、
血圧が上がる、

こういう副作用がおきる可能性があります。

さらに、胃が弱い方は
胃もたれしてしまうこともあります。

この麻黄という生薬は
長男くんが先に飲んだ小青竜湯にも
含まれています。

他にも有名な葛根湯などにも入っています。

なので、
麻黄をとり過ぎないように、
漢方の飲み合わせ、漢方メーカーの選択にも注意が必要です。

(漢方薬の生薬の量はメーカーによって違うこともあるからです。)

漢方薬を飲んだ後には
アロママッサージもしてあげました。

咳がつらいときにおすすめの精油(アロマ)は、
呼吸器系によいユーカリ ラディアタです。

マッサージといっても、
長男くんも私も眠たいので、
ほんの少しの時間ですが・・・

「あ~、なんか落ち着くね」

咳で眠れないと焦っていた長男くんも
ほっとしたようです。

やっぱりママのお手あては最強ですね!

そして、漢方薬を飲んでから
30分くらいたったでしょうか。

長男くんの咳の間隔もあいて、
スヤスヤと寝息が聞こえてきました。

私の経験上、
漢方とハーブの相性は抜群です。

どちらも使えると、
おうちでできるケアの幅が
すっごく広がります。

現役薬剤師という専門家としても
ユーザーとしてのママとしても
漢方とハーブのよさ、効果を実感しています。

自分や家族のちょっとした不調に早く気づいて、
からだにやさしい方法でセルフケアできるといいですよね!