「風邪かな?のどが痛いかも」
「咳が出てきた」
授乳中にそんな不調を感じたことはありませんか?
でも赤ちゃんに影響があるかもしれないと思うと、薬を飲むのはちょっと心配…。
病院に行くほどではないけれど、ひどくならないように早めに対処したい。
そんな授乳中のお母さんにぴったりなのが、市販で手に入る「漢方トローチ」です。
こんにちは。漢方薬剤師のみゆきです。
今回は、漢方を専門とする薬剤師の視点から、授乳中でも安心して使える漢方薬の「桔梗湯トローチ」について、わかりやすくご紹介します。
目次
授乳中でも使えるのどの薬、どう選べばいい?

授乳中は、赤ちゃんへの影響が気になって、風邪薬や咳止めを避けたいという方が多いですよね。
でも、のどの痛みや咳をそのままにしておくと、悪化して長引いてしまうこともあります。
そんなときに頼りになるのが、体にやさしくて安心して使える「漢方トローチ」。
市販薬として手軽に購入できるのも、忙しいママにとって大きなメリットです。
薬局で買える市販薬、喉の痛みや咳に効果的なツムラ漢方の桔梗湯トローチ
ご紹介するのは、漢方メーカーのツムラが製造している「桔梗湯トローチ」
のどの痛みや咳に効果があり、授乳中にも安心して使える市販薬として、薬局でも人気の漢方トローチです。
とくに、「のどがイガイガする」「咳が気になる」「声がかすれる」といった病院に行くほどではないけど気になる…そんな初期の不調にぴったり。
トローチタイプなので、じっくりなめながら使うことで、のどに直接アプローチできます。
桔梗湯ってどんな漢方薬?効果や特徴を解説

この漢方トローチは、桔梗湯(ききょうとう)という漢方薬をトローチにしたものです。
桔梗湯=桔梗(ききょう)+甘草(かんぞう)
2つの生薬からできたとってもシンプルな漢方薬です。
桔梗湯についてはこちらのブログも参考にしてくださいね。
子どもの声枯れの救世主の漢方の桔梗湯、効果的な飲み方や飲み合わせ
漢方薬って、使われている生薬(材料)が少ないほど、効きめがよいことが多いです。
なので、甘草と桔梗の二つの生薬しか使っていない桔梗湯も切れ味がよい漢方薬です。
甘草だけでできた甘草湯(かんぞうとう)という漢方薬もあります。
炎症をおさえる甘草だけなので、熱や咳や痰がなく、<のどだけが痛いとき>によいです。
甘草湯にさらに、<桔梗>をくわえたのが、桔梗湯です。
桔梗には、咳をおさえたり、痰をとったりするはたらきがあります。
つまり、喉の炎症をおさえ、咳や痰を和らげる漢方です。
のどの痛みや声がれ、扁桃炎などに使われます。
授乳中に体に入っても問題のない成分でできています。
授乳中のママも安心して使ってくださいね。
漢方薬の桔梗湯の飲み方のコツと、気になる味は?
桔梗湯は、面白い飲み方をする漢方薬です。
ぬるめのお湯にとかしてから、<うがいしながら>飲みます。
すぐに飲みこんでしまうよりも、ガラガラとうがいした方が、痛みのある喉に漢方薬が長い時間ふれてもっと効果が期待できるからです。
さらに、うがいよりもトローチの方がじっくりゆっくり喉に届いて効果的です。
もちろん、トローチはボリボリ噛んで食べずになめてくださいね。
・15才以上2個/回
・5~14才1個/回
・5才未満は使用しない
1日3回食間又は食前に、1個ずつ口中に含みかまずにゆっくり溶かす
漢方トローチなだけあって、味は独特です。
そんなに味は苦くありませんが、甘くもないです。
私は全く気になりませんが、うちのこどもたちはダメな味でした(笑)。
薬局でも人気!ママにおすすめする理由
私自身ものどが弱い体質です。
そんなとき、早めにこのトローチをなめることで、ひどくならずにすんでいます。
「喉がイガイガするときによく効く」と私が勤めている薬局でも人気で、このトローチだけを買いに来る方もいるほどなんですよ。
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授乳中でも使える
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市販で買える
(処方薬にはトローチ製剤はない) -
副作用が少ない
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初期のケアにぴったり
そんな安心感が、ママたちに支持されている理由です。
まとめ、漢方トローチは授乳中の喉の痛みや咳に安心して使える市販薬の漢方
この記事では、授乳中の喉の痛みや咳に安心して使える漢方トローチについてお話してきました。
「喉がイガイガする時によく効く」
務め先の薬局でも人気の市販の漢方トローチ。
近くのドラックストアでは売っていないと
この桔梗湯の漢方トローチ<だけ>を薬局に買いにくる方もいるくらいなんですよ。
授乳中にも安心して使えるのが、漢方トローチのうれしいところ。
私も愛用しています。
早めのセルフケアで、のどの違和感もひどくならずにすんでいます。
風邪や空気の乾燥で喉が痛い、咳が少し出る、
だけど、薬を飲むのに抵抗がある授乳中のママさんは、
この漢方トローチをぜひ一度ためしてみてくださいね!