こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。
この記事では、花粉症の目のかゆみに役立つ市販の漢方薬やハーブについてお話します。
「目がかゆくて、かゆくて、たまらない!」
春先になると、花粉症に独特の症状の目や目の周りのかゆみに悩んでいませんか?
花粉症の目のかゆみは、目薬で抑えるしかないと思いがちですが、実は漢方薬やハーブも役立つんですよ^^
早速、詳しくお話していきますね!
・花粉症の目のかゆみに悩む方
・目薬以外に目のかゆみをやわらげる方法を知りたい方
目次
花粉症の目のかゆみや目の周りのかゆみにオススメの漢方薬、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう、28番)
体の中で目は、外の環境とじかに接しているため、花粉がは入りやすい部位です。
さらに、粘膜にはアレルギー反応に関わる免疫細胞や血管が集まっています。
目の粘膜についた花粉に反応して目のかゆみなどのアレルギー症状が生じる、
これが、花粉症で目がかゆくなる原因です。
また、目のまわりの皮膚は、とってもうすくて繊細です。
目がかゆいと少しこすった、掻いただけと思っていても、
それが積み重なって刺激になって、痒くなったり、赤くなったりしてしまいます。
ひどい時は、目が腫れあがってしまうことも・・・。
花粉症の漢方薬のファーストチョイスとしては、
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)がよく使われます。
子どもも飲める小青竜湯は花粉症にも鼻風邪や鼻炎にも役立つ漢方
鼻炎がひどい時は、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)も使われます。
とまらない透明の鼻水やくしゃみに加えて、まだ軽い目のかゆみなら、
小青竜湯を飲んでしばらくしたら、とまります。
ただ、症状によっては、
小青竜湯では効果がいまひとつという方もいらっしゃいます。
そういうときにオススメの漢方薬が、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)です。
越婢加朮湯にも、小青竜湯と同じく、花粉症の水毒状態を改善するはたらきがあります。
そこは、小青竜湯と同じはたらきなんですが、
小青竜湯には入っていない、石膏(せっこう)という生薬が入っています。
この石膏には、熱を冷ますはたらきがあります。
石膏と麻黄の組み合わせで炎症をおさえる効果がパワーアップします。
炎症=熱、なので、
目や目のまわりのかゆみ、
熱をもった感じがするのどの腫れや鼻つまりにもよいです。
目薬でなく飲み薬でも、目のかゆみを和らげることができるんですね。
越婢加朮湯だけで飲んでもいいですが、
症状がひどい場合は、小青竜湯と一緒に飲んでもよいです。
その場合は、麻黄が重複するので、麻黄の副作用には注意してくださいね。
詳しくはこちらをお読みください。
花粉症の市販薬の小青竜湯の選び方、漢方は処方の違いと副作用に注意
花粉症の目のかゆみには、アロマは使えないけれど、ハーブが使える!
精油(アロマ)は目には使えません。
そのかわり、他のハーブが役に立ちます!
子どもや妊娠中、授乳中にも安心!花粉症の目のかゆみにオススメのハーブのアイマスク
私がオススメするのは、簡単にできるハーブのアイマスクです。
【ハーブのアイマスクの作り方】
1:ハーブと水を鍋にいれて、火をかけて15分ほど煎じます。
2:煎じて濾したハーブの液を冷まします。
3:ハーブの液にコットンをひたして、目を閉じてまぶたにパックします。
煎じた後のハーブの液の色は茶色で見た目はイマイチですが、
ハーブの香りがほのかにただよって、目がすっきりして気持ちがいいです。
私は、目によいアイブライトをよく使います。
コーンフラワー(ヤグルマギク)も目にいいですよ!
お花のハーブもかわいいですよね。
アイブライトとコーンフラワーの2種類をブレンドして使うこともあります。
子どもや妊娠中、授乳中にも安心!花粉症の目のかゆみにオススメのハーブウォーター
目のかゆみには、ハーブウォーター(芳香蒸留水)もおすすめです。
ハーブウォーターは、ハーブを水蒸気蒸留して精油(アロマ)をとる時にできる水分です。
ハーブの中の水に溶ける成分とごくわずかの量の精油成分が含まれています。
ほとんどが水ですが、ハーブそれぞれの穏やかな香りとはたらきがあります。
ハーブウォーターなら刺激が少ないので、あかちゃんにも、妊娠中にも安心して使えますし、アロマが使えない目にも使うことができます。
アイマスクと同じようにコットンパックしてもいいですが、普通にスプレーしても気持ちよくスッキリします。
ハーブウォーターの中でも、目のかゆみにはローズウォーターがおすすめです。
ケンソーのハーブウォーターはスプレー容器入りです。
スプレーだと気軽に使えるのがうれしいですよね!
ローズウォーター以外では、
目によいハーブのコーンフラワーのハーブウォーターもいいですよ。
ただ、コーンフラワーのハーブウォーターはローズと比べると香りがちょっと独特ですが^^;
私はフロリハナ製のこちらを使っています。
(スプレータイプではないので注意です)
まとめ:花粉症目のかゆみ対策には市販薬の漢方の飲み薬やハーブも大活躍!
というわけで、
花粉症の目のかゆみに役立つ市販の漢方薬やハーブについてお話ししてきました。
目薬だけでなく、炎症を抑える漢方の飲み薬や目によいハーブでも、目のかゆみを和らげることができます。
花粉症シーズンの目のかゆみに、ぜひ目薬だけじゃなくって、漢方薬やハーブでもケアしてみてください!
おうちに備えてあると、急に症状が出た時にとっても便利。
忙しいママにもおすすめです。
しかも、ハーブのアイマスクやハーブウォーターは、ママもお子さんも安心して一緒に使えるのもうれしいところ。
ぜひお試しくださいね!
この記事で他の花粉症対策についても、まとめています^^
子どもと一緒につらい花粉症を乗り切る漢方とハーブの花粉対策まとめ
こちらのJPSの越婢加朮湯の効能効果として、ちゃんと「目のかゆみ」も記載されています。