こんにちは。 ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。
メルマガ読者さんからこんなご質問をいただきました。
「手作りのアロマスプレーについてですが、最近のアルコール欠品の影響で無水エタノールが入手できません。
無水エタノールなしでアロマスプレーを作ることって可能なものでしょうか?
エタノールによる消毒作用はなくなりますが、アロマの抗ウィルス作用みたいものは期待することはできますか?」
消毒用エタノールも無水エタノールも売り切れ状態の現在、
「アロマスプレーを作りたくても作れない。
エタノールの代用に何を使ったらいいですか?」
勤務先の薬局でも、最近よく聞かれる質問です。
そこで今回は、アロマスプレーをエタノールなしでつくる方法についてお話します。
目次
アロマスプレーをエタノールなしで手作りする方法
結論からいうと、
エタノール(無水、消毒用問わず)なしでも、アロマスプレーをつくることはできます!
エタノールを使うのは、水に溶けない精油(アロマ)を均一な状態にするため。
なので、エタノールの代用品で同じようにできればOKというワケです。
いくつか方法があるのですが、
一番簡単なのが、ウォッカを使う方法です。
ウォッカを使ったアロマスプレーの作り方
ウォッカはお酒の専門店などで売っています。
私はハーブのチンキ剤つくりによく使います^^
ウォッカを使う時は、
・アルコール度数の高い(40度以上)もの
・香料や着色料、味付けされていないもの
2つのポイントに気をつけて選んでくださいね。
■ウォッカを使ったアロマスプレーの作り方
1:スプレー容器にウォッカを10mL入れる。
2:精油を10滴(1%濃度)加えて混ぜる。
3:精製水40mLを加えよく振って混ぜて出来上がり!
2番目の方法が、バスオイルを使う方法です。
バスオイルを使ったアロマスプレーの作り方
私が使っているのは、ケンソー(KENSO)のバスオイル。
乳化剤としての役割をしてくれます。
■バスオイルを使ったアロマスプレーの作り方
1:スプレー容器にKENSOバスオイルを10-15滴ほどいれる。
2:精油を10滴(1%濃度)加えて混ぜる。
3:精製水45-50mLくらいを入れてよく混ぜて出来上がり!
つくってみると、乳化剤を使っているので、白く濁ります。
初めてだとびっくりするかもしれませんが、問題ありません。
ただ、アルコール分が入っていないので、早めに使いきるようにしてくださいね。
アロマスプレーは手指の消毒液としても使える?
こんな風にして、エタノールなしでもアロマスプレーを作ることはできますが、
ご質問にあったように、
ある程度のエタノール濃度がなければ、ウィルスに対するアルコール消毒の効果は期待できません。
アルコールを使ってつくった方が、アルコール消毒の効果もあって一石二鳥ですが、
アロマの抗ウィルス作用を期待して使うことは可能です。
さらに、アロマのいいところは、
ウィルスに対する作用だけじゃなくって、私たちの免疫力もアップしてくれるところ!
積極的に活用しなきゃもったいないですよね^^
私がオススメする精油は、ティートリーやユーカリ ラディアタなど。
詳しくは、こちらの新型コロナウィルス対策についてブログ記事をお読みくださいね。
ただ、今回ご紹介したウォッカやバスオイルを使った作り方は、マスクスプレーやルームスプレーとして使うには問題ありませんが、
手指の消毒液としては、水分が多いので乾きにくい点があります。
なので、手に使いたい時は、
ウォッカやバスオイルの変わりにグリセリンを使うとよいです。
グリセリンは保湿成分です。
■グリセリンを使ったアロマスプレーの作り方
グリセリン5mL+アロマ10滴+精製水45mLの分量でつくります。
(アロマ化粧水のレシピです^^)
新型コロナウイルスの予防は、
インフルエンザと同じく、手洗い・うがい・マスク・無理をしない生活が基本です。
ここに、さらにアロマをとり入れることで、
予防効果が上がるだけでなく、アロマの香りで気分転換できたり、リラックスすることもできます。
まだわからないことが多かったり、
学校が急にお休みになったり、
私もどうしても先行きに不安を感じてしまいますが、
そんな時に、本当にアロマはやさしくサポートしてくれると感じます。
何よりもアロマは気軽に使えるアイテム。
上手につかって大変な状況も乗り越えていきたいです。
さいごに:アロマスプレーをエタノールなしで作るレシピ、マスクスプレーにも!
というわけで、
今回は、エタノールなしのアロマスプレーの作り方についてお話ししてきました。
消毒用エタノールも無水エタノールも売り切れでも、エタノールの代用品を使ってアロママスクスプレーやルームスプレーをつくることができます。
心と体にやさしいアロマ、積極的に活用していきましょう!