こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。
今回は、副鼻腔炎とアレルギーについて、家でできるハーブを使ったケアも含めつつ、お話します。
「10歳の息子が慢性副鼻腔炎です。
アレルギーの薬を何年も飲んでいますが、なかなか治らず…
なんとかしたいと思っていて辿りつきました。
よろしくお願いします。」
メルマガ読者さんから、ご質問をいただきました。
副鼻腔炎とアレルギー、一見関係なさそうに思えませんか?
でも、実は、最近アレルギーが原因で起きる副鼻腔炎が増えているんです。
それでは、詳しくお話していきますね。
アレルギーが原因となる副鼻腔炎とは?
ところで、副鼻腔炎って、どんな症状か知っていますか?
なんらかの原因で、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起きている状態です。
・鼻づまり
・ネバネバした膿のような鼻汁
・後鼻漏からくる咳
(後鼻漏:鼻汁がのどに流れてきて、痰がからんだ咳が出ること)
・目や頬のあたりの痛み、頭痛
こんな症状が出ることが多いです。
風邪の鼻水、鼻づまり、その後に続いて起きた場合、
ウィルスや細菌が原因です。
この場合は、だいたい1か月以内で治ります。
(急性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症です。)
ご質問にあった慢性の副鼻腔炎は、症状が1〜3か月以上にわたって続いている副鼻腔炎のこと。
症状が、良くなったり、悪くなったりを繰り返して、
なかなかスッキリしないという話もよく聞きます。
慢性副鼻腔炎は、ウィルスや細菌だけでなく、アレルギー性鼻炎も原因になります。
あと、副鼻腔炎がなおりにくい鼻の構造が問題になることもあります。
鼻と鼻の奥の副鼻腔は、細いすき間でつながっています。
ここがスッキリ通っていると、
膿はたまらずに自然と出ていきます。
でも、アレルギーがあると・・・
粘膜が腫れて、すき間がつまり気味になり、副鼻腔炎になりやすくなってしまうのです。
なので、
鼻とおりをよくするために、アレルギーの薬が処方されているのだと思います。
最近、アレルギーが原因で起こるタイプの副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)が増えています。
鼻ポリープができやすくて、なかなか治りにくいようです。
「きちんと薬を飲んでいるのに、治らない」とお母さんも不安になりますよね。
お医者さんには、不安な気持ちをなかなか言えなかったりするかもしれません。
そこで、
現在の治療にプラスしてできることをご紹介したいと思います。
子どもの慢性副鼻腔炎におすすめのアロマとハーブティー
子どものアレルギー性の不調のケアでは、ハーブの活用がオススメです。
ちなみに、今回、紹介したハーブは、副鼻腔炎だけでなく、風邪や花粉症の鼻づまりにも有効です。
慢性副鼻腔炎に役立つアロマ(精油)
アロマは、アレルギー性の副鼻腔炎に対して、効果的なアプローチをすることができます。
・鼻づまりや炎症といった、今起きている症状を楽にする
・アレルギーの症状を和らげる
(副交感神経が優位な状態をアロマで交感神経側に傾ける)
・ストレスケア
(ストレスはアレルギーの原因のひとつです)
私のオススメのアロマは、
・ユーカリ ラディアタ
・ラヴィンツァラ
・ローズウッド
この3つのブレンドです。
もし、3つのアロマを揃えるのが大変だったら、ユーカリだけでも大丈夫です。
お子さんはもう10歳、
なので、精油を塗るケアもできます。
その時は、精油を植物油でうすめて使います。
精油2滴+植物油10mL、
これで、精油濃度1%になります。
胸に塗ってマッサージすると、体温でアロマの香り成分を鼻から吸うことができます。
鼻の症状がつらい時は、小鼻の横に塗ってもいいですよ!
我が家では、アロマをインフルエンザの予防でよく使っています。
うちの長男くんは11歳ですが、
くすぐったい!うわ!とか叫びながらも、まんざらではない感じです^^;
なので、10歳の息子さんも、きっと大丈夫かなと思います。
アロマの効果とママのお手当て、二つの相乗効果も期待できます!
慢性副鼻腔炎に役立つハーブティー
アロマに加えて、もう一つオススメなのが、ハーブティーです。
正直言うと、ハーブティーだけで、副鼻腔炎を改善するのは難しいかなと思います。
でも、毎日の生活の中で、体つくりをやさしくサポートしてくれます。
・ジャーマンカモミール
・アイブライト
・エルダーフラワー
・ローズヒップ
このあたりのハーブティーが副鼻腔炎になりやすい場合はオススメです。
アレルギー薬との飲み合わせも問題ないハーブティーです。
ハーブティーは穏やかなので、
即効性よりも、楽しみながら、生活に取り入れていくといいですよ^^
なんといっても、ママが淹れてくれたハーブティーは子どもにとって特別です!
慢性副鼻腔炎など、なかなかスッキリ治らないと、
子どももお母さんも不安になると思います。
ハーブを取り入れることで、
症状に対する効果だけでなく、気持ちの面でもやさしくサポートしてくれると感じます。
何もできない・・・と悩むよりも、ママが子どものためにできることがあるとうれしいですし、
子どもも、ママにお手当てしてもらうと安心すると思います。
まだまだ10歳ですもの!
実は、私も副鼻腔炎になりやすいです。
なので、鼻つまりが気になりだすと、アロマや漢方で早めのケアを心がけています。
慢性ではなく、急性副鼻腔炎に対するケアになりますが、
詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
副鼻腔炎は抗生物質なしで自力で治る!子どもも使える漢方薬とハーブ
さいごに
というわけで、
副鼻腔炎とアレルギーについて、家でできるハーブを使ったケアも含めつつ、お話してきました。
慢性副鼻腔炎のように、なかなかスッキリ治らないと、
子どももお母さんも不安になると思います。
今取り組んでいる治療にあわせて、
アロマやハーブティーを取り入れることで、
症状に対する効果だけでなく、気持ちの面でもやさしくサポートしてくれますよ!