ノロウィルスなどの感染性胃腸炎の嘔吐下痢に使われる漢方薬とハーブ

この記事には、商品のプロモーションを含む場合があります。

急に冬らしい寒さになってきたせいか、
薬局も風邪の患者さんが増えてきました。

今年はいつもよりも
ノロウィルスなどの感染性胃腸炎が流行しているようです。

一年中いるノロウィルスですが、
気温が低くて、乾燥したところが大好き。

インフルエンザウィルスと好みは一緒。

なので、同じ冬の時期に流行ります。

しかも、感染力が強いのが困ったところ。

この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

ノロウィルスの治療薬はない?

嘔吐や下痢が続いてつらい胃腸炎。
熱がでることもあります。

でも、小児科を受診しても、これという治療薬がありません。
(細菌性胃腸炎とわかったときは、抗生物質がでます。)

ウィルスが原因の嘔吐や下痢は
悪いものを外に出すためのからだの防御反応。

基本的には下痢止めは使いません。

水分がとれないほど衰弱していたら点滴もありますが、
ラックビーやビオフェルミンなどの整腸剤で様子をみる
というのがほとんどです。

ノロウィルスや感染性胃腸炎の嘔吐下痢の治療にこそ漢方薬を!

特効薬がないノロウィルスなどの感染性胃腸炎のときに
おすすめなのが漢方薬です。

いくつか種類がありますが、
五苓散(ごれいさん)という漢方薬は
子どもから大人まで幅広く使われています。

子どもの感染性胃腸炎の漢方薬としては、
ファーストチョイスといってもいいくらいです。

五苓散はウィルスに効くのではなくって、
ウイルスが原因でおきた
からだの<水のバランスの崩れをととのえる>ことに効きます。

脱水状態をよくする感じです。

嘔吐がひどいときは、
五苓散を飲んでもすぐに吐いてしまうこともあります。

一度のんで吐いてしまっても
時間をかけて、
ちびりちびりと舐めるように飲むのがおすすめです。

飲み始めの1日目は食事に関係なく(食前や食後に関係なく)、
できれば、3~4時間おきにの飲むといいですね。

漢方薬ですが、驚くほどの即効性があります。

ちなみに、二日酔いにもよいです。
忘年会シーズンにあると便利ですよ!

五苓散を胃腸炎や二日酔いなどの緊急時に飲む場合は、
体質を選ばずに飲むことができます。

ドラックストアでも売っていますので、
ぜひおうちの救急箱の仲間にいれておいてくださいね。

ハーブのやさしいケアもおすすめ

意外と味も飲みやすい漢方薬の五苓散ですが、
やっぱり漢方薬はちょっと・・・というママさんは、
アロマのケアもおすすめです。

胃腸のケアにおすすめのアロマ(精油)は
ペパーミントやオレンジやレモンのかんきつ系です。

*お子さんに使うときは、
ペパーミントの精油は強すぎるので避けてください。

精油を植物性オイルでうすめて、
おなかをやさしくマッサージしてあげてください。

ママの手のぬくもりと香りの相乗効果が期待できますよ!

ハーブティーもおすすめです。
ノロウィルス、感染性胃腸炎の下痢の回復をサポートするハーブティー

胃腸炎はほとんどが自然と回復にむかっていきます。

でも、特に小さなお子さんのからだには負担になりますし、
見守るママもつらいですよね。

からだにやさしいケアで
お手あてしてあげてくださいね。