漢方の常備薬があると帰省や旅行での急な体調不良にも慌てない!

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こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。

この記事では、帰省や旅行先での急な体調不良に備えておくとよい漢方薬について、漢方専門の薬剤師である私がお話します。

 

今年も残りわずかとなりました。

年末年始は、帰省や旅行というご家族も多いですよね。

急に体調が悪くなって、
慣れない土地で病院や薬局、救急センターもわからずに困った経験ってないですか?

「風邪をひいてしまったかな?」

「ごちそうを食べ過ぎて、胃がムカムカする。」

「二日酔いで、気持ち悪いし、頭が痛い。」

本来は、ちゃんと安静にして休んでいればよくなるはず。

でも、予定がいっぱいで無理してしまったり、
年末年始で病院に行けずに悪化してしまうことも・・・。

お母さん業だけでなく、お嫁さんとしても忙しいママは、無理してこじらせてしまうこともありがちです。

また、子どもが急にお腹が痛い、頭が痛いと訴えると慌てますよね。

 

実は、そんなときこそ漢方薬の出番なんです。

漢方を常備薬として持っていると、とっても便利です。

せっかくの楽しい年末年始、
こじらせて寝込むことがないように!

いざという時に役に立つ漢方薬をまとめました。

■こんな方にオススメです■

・帰省や旅行時の体調不良に備えたい方

・いざという時に役立つ漢方薬を知りたい方

帰省や旅行先、休日の急な体調不良の時に役立つ常備薬になる漢方

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

急に始まった鼻水やくしゃみ、目のかゆみといったアレルギー症状。

鼻水は透明でサラサラしています。

鼻風邪や気管支炎、花粉症によく使われます。

花粉症やアレルギー性鼻炎にも風邪の鼻水や咳にも使われる漢方薬

葛根湯(かっこんとう)

肩や首のコリや緊張からくる頭痛。

発熱や寒気がある風邪やインフルエンザのひきはじめ。

ひどい関節痛や筋肉痛を伴う発熱には、麻黄湯の方が適しているケースもあります。

ただ、常備薬としては、葛根湯の方が使い勝手がよいと思います。

麻黄湯と葛根湯の使い分け、インフルエンザの発熱時の漢方薬の選び方

*妊婦さんや胃が弱い方は、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、桂枝湯(けいしとう)、香蘇散(こうそさん)の方がいいです。

桔梗湯(ききょうとう)

のどの痛み、声枯れ。

風邪をひく前の喉の違和感がある早めのタイミングで使うと効果的です。

漢方薬を溶かした液体をうがいして飲みます。

子どもの声枯れに使える漢方の桔梗湯、効果的な飲み方と飲み合わせ

五苓散(ごれいさん)

ノロウィルスや感染性胃腸炎の嘔吐や下痢。

低気圧頭痛(雨が降る前の頭痛やむくみ)。

車酔いや二日酔いの予防、改善にも使えます。

子供の突然の下痢や嘔吐、感染性胃腸炎に効果的だった漢方薬の五苓散

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

食べすぎて気持ち悪い。吐き気。

お腹が痛い、下痢をする。
(お腹がゴロゴロいう)

子供の下痢が続くときに漢方薬<半夏瀉心湯>が効いた我が家のケース

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

別名、漢方薬の痛みどめ。

こむらがえり(足がつったとき)の特効薬です。

激しいおなかの痛みや生理痛、筋肉痛、ぎっくり腰の痛みにも効果的です。

紫雲膏(しうんこう)

やけどの特効薬。
しもやけにも効果的です。

ちょっとした湿疹にも使えます。

塗るだけでしもやけ対策!薬局で買える市販の漢方の塗り薬の紫雲膏

安中散(あんちゅうさん)

胃痛、消化不良、胸やけ(胃酸過多)。

ストレス性の胃炎にもよく使われます。

 今回ご紹介した漢方薬は、
飲んですぐに効く、即効性のあるものばかりです。 

予防のために飲むのではなく、
症状が出た時に飲んで、悪化を防ぐ漢方薬です。

「じっくり時間をかけて効く」
漢方薬のイメージが、きっと変わると思います。

もちろん、子どもも飲むことができます。

子どもに漢方薬を飲ませられるか心配・・・というママはこちらを読んでみてくださいね!
漢方は苦くて嫌だと飲まない子どもに試してほしい漢方薬の飲ませ方

 

漢方薬は、薬局やドラックストアで市販されている!

常備薬として漢方を持っていればいいですが、
いざ困ったときには、どこで買うことができるだろう?と疑問を感じますよね。

意外と知らない方が多いのですが、
漢方薬は、薬局やドラックストアでも買うことができます。

最近は、年末年始も営業しているところも多いですね。

休日に風邪で体調が悪い時、救急外来に行く前に、ドラックストアで漢方薬を買うすすめ

万が一がないのが一番ですが、
もしもの時に、漢方薬は心強い味方になってくれます。

困ったときには、薬局やドラックストアで探してみてくださいね。

こちらのブログ記事もお役だてくださいね。
ドラックストアで自分で漢方薬を選ぶときに気をつけるポイント~病院でもらう漢方薬との違い

まとめ

ということで、帰省や旅行先での急な体調不良に備えておくとよい漢方薬について、お話してきました。

私も帰省や旅行に行くときは、常備薬として必ず漢方薬を持っていきます。

特に、アレルギー体質の長男くんは、
環境が変わると鼻水や咳が出やすいため、小青竜湯が必需品です。

帰省先や旅行先で家族が急な体調が悪くなったときも、
病院はお休みでも、
薬局やドラックストアで買える漢方薬もあります。

漢方薬で対処できることを知っていると、慌てずに安心だと思います。

このブログ記事がお役にたつとうれしいです!

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清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。

一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。

2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在も継続開催中。
「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト

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家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。

2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在も継続開催中。
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■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
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