漢方の特効薬で生理前のむくみだけでなく頭痛も同時にスッキリ解消!

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毎月、生理前になると、顔や体がむくんでつらい
なんて悩むことはありませんか?

「むくむだけでなく、頭痛もする」
勤務先の薬局でこんな悩みを訴える声も聞きます。

今回は、頭痛を伴う生理前のむくみで悩んでいる方に、むくみ解消に役立つ漢方の特効薬についてお話します。

こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水です。

「どうして生理前になると、こんなにむくむのかな?

顔がむくんで目が腫れぼったいし、いつもの洋服がちょっときついような気がする。」

わざわざ病院に行くほどではないけれど、
生理前のむくみって、気になりませんか?

私の場合、むくんで足が痛いと感じて、もうすぐ生理がくるとわかります^^;

生理前に体がむくむのは、
女性ホルモンのはたらきで、体に水分をため込みやすい状態になるからです。

生理周期にあわせて起きる体の自然な変化のひとつ。

日常生活に支障がでるほどひどくなければ、気にしなくても大丈夫です。

ただ、むくみがひどかったり、
むくみだけでなく、頭痛も重なったりするとつらいですよね。

月経は毎月のこと、
もっと快適に過ごしたいと思いませんか?

それも、できれば、
体にやさしい漢方でむくみを解消できるとうれしいですよね。

今回は、生理前になるとむくみと頭痛がつらいとお悩みの方のために、漢方専門の薬剤師がオススメする漢方薬についてお話しますね!

生理が近づくと憂うつになる方にお役にたつとうれしいです。

■こんな方にオススメです■

・生理前のむくみを改善したい方

・生理が近づくと、むくみと頭痛がして困っている方

・鎮痛剤に頼らずに生理前の頭痛を改善したい方

この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

西洋医学と漢方視点から考えた生理前に体がむくむ原因とは?

生理前のむくみの原因はプロゲステロンです

生理周期は、女性ホルモンの影響をうけています。

その中でも、排卵日から生理前にかけては、
黄体ホルモン(プロゲステロン)の量が増えます。

この生理前に増える黄体ホルモンには、
体に水分を溜めこむ性質があります。

そのため、 生理前になると、
ホルモンの影響で、どうしても体がむくみやすくなってしまうんです。 

漢方では、むくみは
余分な水分が体に溜まってしまった状態(水毒;すいどく)と考えています。

漢方的に考える<水>は、体にうるおいを与える液体。
(血液以外の水分)

水の流れ(巡り)が滞ると、
水分代謝やバランスが悪くなって、
体に水分がたまり、体がむくみやすくなります。

水毒の症状が出やすい方には、こんな共通点があります。

・湿気の多いところに住んでいる

・冷たいもの、生ものが大好き

・食べすぎたり、飲みすぎたりしがち

・もともと胃腸が弱い

・冷えやすい体質

・台風や雨の日に体調を崩しやすい

むくみ解消のためには、
水毒状態を改善につながる生活習慣の工夫も有効です。

特に、体が冷えると代謝が悪くなるので、
からだを温めて、無理のない運動をするのがオススメです。

・ゆっくりお風呂に入ってあたためる

・適度な汗をかく運動をする

余分な水分を排泄する黒豆や小豆、ハトムギといった食材を取り入れるのもよいですね。

そして、生理前のむくみ解消のためには、
体の水分代謝をととのえる漢方も有効です。

どんな漢方が良いのか、
漢方専門の薬剤師の私がオススメするものをご紹介しますね!

水毒状態を改善して生理前のむくみと頭痛を改善する漢方の五苓散(ごれいさん、17番)

五苓散は体の水分代謝をととのえる、むくみの特効薬

生理前のむくみの解消法

むくみに対して使われる漢方で有名なのが、五苓散(ごれいさん)です。

 五苓散は、体の余分な水分を排出するはたらき(利尿作用)があり、水毒状態を改善する漢方です。 

足はむくむけれど、喉や唇はかわく

つまり、下半身、足の方は、
水の流れが滞って過剰な状態だけど、

上半身、喉や唇は、
水の流れが滞って不足している、

五苓散は、こういった体の中で水のバランスが崩れた状態を解消します。

5種類の生薬からできている五苓散。

その5つの材料のうちの4つ、
茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、蒼朮(ソウジュツ、もしくは白朮;びゃくじゅつ)、猪苓(チョレイ)が
水分代謝をととのえるはたらきがある生薬です。

だから、五苓散は水毒が原因のむくみの特効薬といわれるんですね。

漢方って、自分の体質にあったものか選べない、
不安に感じることもありませんか?

五苓散は、生理前のむくみ(=水毒状態)に対して、ほとんど体質を選ばずに使うことができます。

口が渇く、おしっこの量が少ないことが目安と言われますが、
わかりにくいですよね^^;
まずは症状にあわせて試してみるといいと個人的に思います。

体質にあわせて選ぶ生理痛の緩和に役立つ漢方についてはこちらのブログ記事に書いています。
生理痛の腰痛を緩和したいならロキソニンより漢方薬を試してみて!

しかも、五苓散を飲むことで、むくみ以外の生理の不調も改善できるんです。
説明していきますね!

五苓散は生理前のむくみだけなく、頭痛にも有効!

生理前の頭痛に漢方の五苓散が効く

五苓散のすごいところは、
 体の<水>のバランスをととのえることで、
生理前のむくみだけでなく、頭痛にも効果が期待できるところです。 

というのは、生理前の頭痛は、体の余分な水分が脳にたまっておきるもの。

つまり、むくみと同じ水毒状態が原因なんですね。

だから、五苓散はむくみだけでなく、頭痛にも効果的なんです。

五苓散と頭痛についてはこちらのブログ記事にも書いています。
低気圧頭痛ロキソニンよりオススメの漢方薬

むくみにはAという薬、
頭痛にはBという薬、

こんな風に<病気>を診る西洋医学では、
病気に対する薬が積み重なっていきがちです。

対して、
漢方は<人>を診る医学です。

 むくみの原因と頭痛の原因が同じ水毒状態なら、
その原因を改善する五苓散という一つの漢方薬で、
むくみも頭痛も改善することができます。 

漢方ってすごいですよね!

生理痛の腰痛に悩んでいる方には、こちらのブログ記事も参考にしてくださいね。
生理痛の腰痛を治すためにロキソニンよりオススメの漢方とその選び方

気になる五苓散の副作用は?

五苓散には、重い副作用は報告されていません。

妊娠中のむくみ(妊娠性浮腫)で妊婦さんに、
ノロウィルスなどによる嘔吐下痢症で赤ちゃんから子どもにも使われます。
子どもの感染性胃腸炎の特効薬は漢方の五苓散!と私が確信した経験

安全性の高い漢方薬です。

授乳中に飲んでも問題ありません。

五苓散は病院以外でどこで買うことができる?

五苓散は市販されています。
薬局やドラックストアでも購入することができます。

ちなみに、クラシエの五苓散はツムラよりも沢瀉の量が1g多いです(医療用の場合)。

市販のツムラの五苓散。
医療用のツムラ五苓散よりも少ない量です。

市販のクラシエの五苓散もあります。
医療用のクラシエ五苓散の1/2量です。

まとめ
生理前のむくみと頭痛解消には、漢方の五苓散を試してみて!

ということで、
生理前のむくみ解消に役立つ漢方の五苓散についてお話してきました。

体に水を溜めこむ黄体ホルモン(プロゲステロン)が増える生理前は、
どうしても、むくみやすくなってしまいます。

女性にとっては、
生理は毎月訪れるわけですから、
むくみから解放されて元気に過ごしたいですよね。

私もそう思います!

病院にいくほどではない、
むくみに効く薬がわからない、
日常生活で工夫しているけれど、なかなか解消しない、
そんな時には、漢方薬も有効な選択肢になります。

生理前のむくみに対してよく使われる漢方は、
五苓散(ごれいさん)です。

特に、むくみだけでなく生理前の頭痛もひどいという方には効果的です。

産後の授乳中の服用も問題ありません。

漢方の五苓散が生理前のむくみと頭痛で悩むママさんのお役にたつとうれしいです。