子どもの風邪がすぐうつるママは漢方薬でインフルエンザ予防しよう!

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こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水みゆきです。

今回は、免疫力をアップして、風邪やインフルエンザの予防に効果的な漢方薬についてお話したいと思います。

 

「インフルエンザの予防接種をしても、必ずインフルエンザに罹ってしまう。」

「子どもが風邪をひくとすぐにうつってしまう」

体力や免疫力が落ちているのかな、
年のせいかなって悩んでしまう事ってありませんか?

 

足りないものを補うのは漢方の得意分野のひとつです

自分も家族も、病気の流行にはのりたくないもの。

漢方を飲んで、病気を予防できれば、ありがたいですよね!

今回は、漢方専門の薬剤師である私が、インフルエンザ予防に効果的な漢方薬について、詳しくお話していきます。

 

■こんな方にオススメです■

・インフルエンザ予防接種をしても、毎年インフルエンザになってしまう方

・免疫力を高めて、風邪をひきにくい体つくりをしたい方

 

この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

免疫力を高めてインフルエンザ予防する漢方薬、補中益気湯(ほちゅうえっきとう、41番)

インフルエンザや胃腸炎の原因となるウィルスから私たちを守る免疫力。

免疫力を高めることでインフルエンザ予防する漢方として有名なのが、
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。

 

薬の王様のようにいろいろな病気に効くという意味で、別名、<医王湯」>とも呼ばれます。

夏バテや疲れがとれない時にもよく使われる漢方です。
「夏の暑さがつらい、疲れやすい、漢方で夏バテと熱中症予防」

腸管免疫にもよいといわれていて、
免疫力アップがインフルエンザ予防につながると考えられています。

実際に、インフルエンザの予防効果の報告もあるんですよ。

 

 

補中益気湯ってどんな漢方薬?

 

補中益気湯は、お腹、胃腸(=中)を補う(=はたらきをよくする)ことで、
元気の<気>を増やして、疲れを回復する漢方。

体のベースをつくる漢方薬です。

漢方的には、からだに不足している元気や気力の<気>を補う<補気剤(ほきざい)>になります。
(生薬の人参(にんじん)と黄耆(おうぎ)がポイント!)

 

漢方の基本的な考え方のひとつに、気・血・水(き・けつ・すい)があります。

<気>は、目に見えない生命エネルギー
<血>は、血液やその流れ、栄養成分
<水>は、血液以外の液体、うるおいの水

からだをつくる気血水が、多すぎたり、少なすぎたりしないで、
からだ全体をぐるぐるとめぐっている状態=健康と考えます。

 

忙しすぎて疲れがたまったり、
睡眠不足が続いたり、
きちんと食事がとれない、食欲がない

そんなことってありませんか?

 

心あたりがある方は、<気>が不足しているかも・・・。

 

目に見える不調は出ていなくても、
なかなか疲れがとれなくて、胃腸のはたらきも弱っている状態。

免疫力が下がっていて、風邪をひきやすいからだになっています。

インフルエンザや胃腸炎に罹った後の病み上がりの時も、同じように<気>が不足しています。

一度、風邪をひいてしまうと長引いちゃって治りが悪い・・・
そういう方も要注意です。

 

<気>は胃腸でつくられます。

補中益気湯は、胃腸のはたらきをよくすることで、<気>をつくりだして免疫力を高めます。

 

いかにも、弱っているときによさそうですよね。

予防だけでなく、風邪やインフルエンザの病み上がりの体力回復にも効果があります。

 

NHK番組「東洋医学 ホントのチカラ」でも漢方薬の補中益気湯が紹介!

 

NHKテレビ番組「東洋医学 ホントのチカラ」でも、漢方薬が紹介されました!
漢方薬「補剤」のチカラ 免疫アップにアンチエイジングも!?

このNHK番組でも「補剤(ほざい)」という区分に入る漢方薬として補中益気湯が紹介されました。

健康のために必要な気(生命エネルギー、元気)や血(血液)などが不足した体に、「補う」ことで回復させる漢方です。

疲れやすい、元気がない、だるい=気や血が不足している状態、
さらに、体の免疫力も落ちていることが多く、それを補う漢方が役立ちます。

清水 みゆき
この補うっていうのが、漢方薬独特のはたらきで素晴らしいところなんですよね!
もっとたくさんの人に知ってほしいです^^

 

補中益気湯の効果的な飲み方

 

「1日3回飲む」のが一般的な漢方薬。

でも、補中益気湯は1日1回か2回飲むだけでも、免疫力を高めて病気の予防効果を実感することができます。

子どもが風邪をひくと、すぐに自分も風邪をひいてしまうというお母さんは、
1日3回でなく、1日1回でもいいので、補中益気湯をしばらく続けて飲むとよいでしょう。

 

食前でなく、食後に補中益気湯を飲んでも問題ありません。

 

ただ、補中益気湯は、インフルエンザになってから慌てて飲んでも効果はあまりありません

これは麻黄湯や葛根湯といった即効性のある漢方薬とはちょっと違うところです。
インフルエンザの予防に漢方薬の麻黄湯は使えますか?

補中益気湯の予防効果が出るのには、ちょっと時間がかかります。

なので、インフルエンザの予防接種をする時期くらいから飲むとちょうどよいとおもいます。

 

予防接種をうけても、インフルエンザになる可能性はゼロにはなりません。
インフルエンザ対策で大切なのは予防接種だけに頼りすぎないこと!

 

インフルエンザの予防接種をうけて、補中益気湯を飲むというのもアリですね。

予防接種後に漢方薬を飲んでも問題ありません。

 

市販の補中益気湯は薬局で買うことができる

 

補中益気湯は、ドラックストアや薬局でも売っています。

ツムラ、クラシエ、コタローなどいろいろな製薬メーカーから発売されています。

ただし、市販されている補中益気湯は、病院でもらう医療用の成分の半分(1/2量)です。

 

・ツムラの補中益気湯は散剤(粉)タイプ。

・クラシエの補中益気湯は錠剤タイプ。

 

補中益気湯は、基本的には妊娠中、授乳中、子どもでも問題なく飲むことができます。

 

 

まとめ:子どもの風邪がすぐうつるママは漢方薬でインフルエンザ予防しよう!

ということで、
免疫力を高めてインフルエンザ予防する漢方薬、補中益気湯についてお話してきました。

子どもの風邪や病気がうつりやすい、
予防接種をしても必ずインフルエンザに罹ってしまう、

補中益気湯は悩めるお母さんの強い味方になってくれる漢方だと思います。

ぜひ上手に使ってみてくださいね!