インフルエンザ対策で大切なのは予防接種だけに頼りすぎないこと!

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こんにちは!
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。

インフルエンザワクチンの仕組みから、インフルエンザ対策は、予防接種だけに頼りすぎない方がよいと私は考えています。

この記事では、インフルエンザ予防接種だけに頼りすぎずに、インフル対策をすることの大切さについて、お話しします。

 

■こんな方にオススメです■

・インフルエンザ予防接種をしても、毎年インフルエンザになってしまう方

・インフルエンザワクチンについて迷いがある方

 

インフルエンザ予防接種をしてもインフルエンザにかかるから、ワクチンは効果なし?!

インフルエンザ予防接種の効果

「せっかく予防接種したのに、インフルエンザにかかってしまった!!」

「予防接種してすぐに、インフルエンザにかかってしまった」
という話も聞きます。

予防接種してから、インフルエンザウィルスの抗体ができる(効果が出るまで)まで、2~3週間くらいかかります。

さらに、そもそも、インフルエンザの予防接種には、インフルエンザの<発症>を完全に抑えるはたらきはありません。

それよりも、<重症化>を防ぐことに重点をおいています。

なんだか、わかるような、わからないような・・・
モヤモヤした感じですよね^^;

つまり、
  「予防接種したから、インフルエンザ対策はもうバッチリ!」というワケではないということ。 

個人的には、インフルエンザワクチンだけに頼りすぎると、危険だと思っています。

 

インフルエンザウィルスには、どうやって感染するの?

インフルエンザの感染経路は大きく2つあります。

・飛沫(ひまつ)感染
インフルエンザに感染した人の咳などで、空気中に拡散したウィルスを吸いこんで起きる

・接触感染
ドアノブや手などについたウイルスを触って起きる
(目の粘膜からも感染するそうですよ!)

 

でも、<インフルエンザウィルスが口や鼻から、からだに入ってきた!>
これだけでは、まだインフルエンザは発症しないんです。

その後に、ウィルスが体の中でどんどん増えてしまうと、
インフルエンザに感染して、発熱や関節痛などの症状がでてきます。

いわゆる、<インフルエンザにかかってしまった!>っていう状態です。

 

でも、同じ学校や職場にいても、
インフルエンザにかかる人とかからない人、
つまり、インフルエンザを発症する人と発症しない人がいますよね。

その違いの一つが、免疫力です。

詳しく解説していきますね!

 

私たちが持つウィルスと戦う仕組みを利用したのがインフルエンザワクチン

 

私たちの体には、インフルエンザウィルスに対抗する軍隊が備わっています。

それが、免疫です。

 

ウィルスといった敵が体の中に入ってくると、
いくつかの部隊(=免疫細胞)が連携プレーで戦います。

その時の戦う武器のひとつが抗体です。

 

インフルエンザウィルスが体の中に入ってくると、
ウィルスに対抗するために、抗体ができます。

抗体の種類はいくつかありますが、
インフルエンザでは、IgAとIgGという抗体が関係しています。

一言で抗体といっても、役割がちょっと違うんですよ。

・粘膜にあるIgA抗体は
鼻や口から入ってきたウィルスに対抗します。

・血液中に最も多いIgG抗体は、
増えたウィルスから、からだを守るようにはたらきます。

 

インフルエンザワクチンは、
抗体をつくるために、必要な成分だけをウイルスからとりだしてつくられた
不活化ワクチンです。

(ワクチン自体に、インフルエンザに感染する力はありません。)

私たちの体が持つ、免疫の仕組みを利用したものなんですね。

次に、どうして予防接種をしてもインフルエンザになるのかを考えていきましょう。

 

インフルエンザ予防接種をしてもインフルエンザにかかる理由

 

インフルエンザの注射は、腕にしますよね。

鼻や口を通らずに、直接、血液中にワクチンは入ります。

なので、IgAではなく、主にIgG抗体がつくられることになります。

 つまり、予防接種しても、
インフルエンザウィルスを最初にブロックするIgA抗体は少ないまま。

ってことで、ワクチンは、
インフルエンザの感染を直接、防ぐことはできないのです。 

だけど、インフルエンザ予防接種をすることで、血液中にIgG抗体はできます。

 

IgG抗体は、入ってきたウイルスが
からだの中で悪さをするのを防いでくれるはたらきがありましたよね!

なので、肺炎などの重症化を防いでくれるというわけです。

あ、でもこれは、
インフルエンザワクチンのウィルス型と一致していることが大前提。

(型っていうのは、A/H1N1とかです。)

予防接種に使用されるワクチンは、
その年に流行すると思われるウィルスの型を予想してつくられます。

なので、その予想が外れることも、あります。

ほかの種類のウィルスに感染した場合は
ワクチンでつくられた抗体は役に立ちません。

 

しかも、インフルエンザウィルスは変異(変わりやすく)しやすく、
流行する型がその年によって変わってしまいます。

なので、
昨年もかかったのに、また今年もかかってしまった、

予防接種をしたのに、インフルエンザにかかってしまった
そんなことも起きてしまいます。

体力が落ちている方、糖尿病や喘息などの持病がある方は、
迷わず、インフルエンザの予防接種について、信頼できるお医者さんと相談しましょう。

ちなみに、普段の生活で、
インフルエンザウイルスが体に入ったときにも、抗体はつくられます。

このときは、IgAもIgGも両方できます。

・マスクや手洗いの予防で、
体に入ってきたウイルスの量が少なかった

・体調が整っていて、
ウィルスを粘膜でブロックできた

・からだの免疫力が十分だった

こういう場合は、
ほとんどインフルエンザの症状がでなかったり、
感染したとしても、軽くすみます。

私たちはみんな、もともと治るチカラを持っているんですね。

清水 みゆき
だからこそ、インフルエンザワクチンだけに頼らずに、他の方法でも予防や対策をしていくことが大切なんですね!

 

まとめ:インフルエンザ予防接種だけに頼らずに、予防や対策をしていくことが大切

 

というわけで、インフルエンザワクチンの仕組みを中心に、
どうして、せっかくインフルエンザ予防接種をしたのに、インフルエンザになってしまうのかについて、お話してきました。

インフルエンザの予防接種をすでにした方、
これからの方、
予防接種をしないでのりきろうという方、
いろいろな考えの方がいらっしゃると思います。

長々と説明してきましたが、
私がいいたかったのは、

 予防接種をした、しないに関わらず、インフルエンザ対策は必要!  ということです。

とくに、漢方やハーブは私たちが持っている治る力をやさしくサポートしてくれる強い味方だと
実際に使っていて私はそう感じています!

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清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。

一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。

2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在も継続開催中。
「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト

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