インフルエンザの発熱、関節痛などの初期症状によく使われる漢方薬




ある日の薬局での出来事です。

風邪でのどが痛いという患者さん。
「とりあえず、家にあった麻黄湯(まおうとう)をのみました。」
とおっしゃっていました。

え、麻黄湯?!
ちょっと症状と体質的に違うのでは?
お伺いしてびっくり。

インフルエンザの初期症状によく使われる漢方薬、麻黄湯

麻黄湯は、風邪のひきはじめの時に
よく使われる漢方薬です。

ゾクゾクして震えるほどのひどい寒気と発熱、
節々が痛んで、筋肉痛がするようなときに効果的です。

つよい悪寒と高熱。
筋肉痛や関節痛。
全身の倦怠感。

インフルエンザの症状に似ていると思いませんか?

そうなんです。
麻黄湯は、インフルエンザのときの漢方薬として有名です。

タミフルやイナビルといったインフルエンザの治療薬は、
インフルエンザウィルスが
からだの中で増えていくのを抑えます。

麻黄湯は、インフルエンザウィルスに直接はたらくというよりは、
発熱しているからだをサポートして、免疫力をたかめるはたらきがメインです。

「麻黄湯を飲んでも熱が下がらない。
お薬が効いてないからじゃないかしら。」
と心配するママの声もよくききます。

からだは、発熱することでウィルスと戦います。

なので、熱がでているということは、
ちゃんと麻黄湯が効いているということです。

しばらくして汗をかくようになってくるようになると、
自然と熱もさがります。
安心してくださいね。

*発熱のしくみはこちらのブログ記事に詳しく書いています。
風邪を早く治すために、発熱して風邪と戦う元気なからだ

汗がでててきたら、
麻黄湯の役目は終わりです。

飲むのをやめてくださいね。

おそらく、麻黄湯を飲むのは、
1~2日くらいですむとおもいます。

熱を下げるため、
インフルエンザをなおすための漢方薬というよりは、
からだをサポートして、なおりをはやくする漢方薬です。

インフルエンザの予防には使えません。
詳しくはこちらを参考にしてくださいね。
麻黄湯という漢方薬はインフルエンザの予防にも使えるんですか?

麻黄湯は体質的には、
もともと体力があって、
発熱しても汗をかかない人むけです。

身体がひどく弱っている人や
胃腸が弱い人にはむきません。

同じような症状でも体質にあわせて、
麻黄湯のほかにも、
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、
葛根湯や桂麻各半湯(けいまかくはんとう)、
といった漢方薬も使われます。

インフルエンザの治療薬として使われる麻黄湯の副作用

体質や症状的に麻黄湯があわない方が服用した場合、
胃の調子がわるくなったり、
動悸がしたり、眠れない、
汗が出過ぎて脱水状態になることがあります。

ちなみに、脱水状態になると、
足がつりやすくなります。

ただでさえ、
発熱時は水分が足りない状態になりがちです。

冷たすぎない水分をこまめに補給するようにしましょう。

薬局でお話した患者さんは、
特に副作用はでなかったようです。
ほっとしました。

漢方薬といえども治療薬です。
ただしい知識で上手に使うことが大切!

そうすると、インフルエンザやカゼでつらいときにも、
ママの強い味方になってくれますよ。





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ABOUTこの記事をかいた人

清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

漢方やハーブのおかげで、家族みんな元気な笑顔で暮らしています。
一見、難しそうで敬遠されがちな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、その良さを知ってほしい!もっと生活に生かしてほしい!と専門性を生かして活動しています。

勤務先の薬局や地域の公民館で不定期でアロマ&ハーブ講座をリクエスト開催。
2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。
毎回すぐにお申込みいただき、現在第8期まで開催。
「やさしい言葉でわかりやすくて、すぐに実践できる!」と好評いただいています。
ママが女性らしく生きるための漢方とハーブの講座も2016年に開催。
2019年にはオンライン講座としてスタート予定です。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト


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