秋の味覚、旬のりんごのママにうれしい効果を漢方的に考える

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こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。

先日、りんご狩りに行ってきました。
我が家の秋の恒例行事です^^

真っ赤な秋の恵みに感謝しつつ、
今年も家族みんなで楽しくおいしくいただきました。

今が旬のりんご。

「1日1個のりんごは医者いらず」
こういう言葉があるくらい体によい食材。

漢方的に考えても、りんごって優秀なんですよ!

今回は、秋の味覚のりんごのうれしい効果について、漢方的な視点も含めつつお話します。

この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

冷え性にうれしい!りんごは体を冷やさない貴重な果物

漢方では、食べ物を陰陽で考えます。

そして、食べ物の性質を大きく3つに分けます。

・体を<あたためる>陽性の食べ物

・体から<熱をとる、冷やす>陰性の食べ物

これで、陰と陽ですね。

そして、もう一つ、
陰と陽の中間にあるのが、穏やかな性質の食べ物。

中庸(ちゅうよう)という言葉で表します。

バランスを大切にする漢方では、
どちらにも偏りすぎない、中庸を大切にします。

私たちの体をつくる毎日の食べ物。

できるだけ、なるべく中庸のものを中心に食べて、
陰と陽のバランスを取ることが重要だと漢方的には考えます。

実は、果物って、体を冷やす陰性のものが多いんです。

なので、食べすぎるとからだが冷えて、
頭痛や肩こり、むくみやめまい、
おなかの調子が悪くなったりすることもあります。

りんごは、体を冷やさない中庸な果物。

貴重な存在です。

冷えが気になるママにとってはうれしいですよね。

漢方的に考える、りんごで乾燥対策

のどの痛みからはじまる風邪、鼻炎や肌荒れ、便秘など、秋のトラブルは、乾燥が原因となることが多いです。

そして、空気が乾燥する秋は、
五臓六腑の<肺>が、乾燥の影響を受けやすい季節です。

*詳しくは、こちらのブログ記事を参考にしてくださいね。
子どもの秋の風邪予防のために毎日の食事からできる漢方的な乾燥対策

りんごは、<肺>を潤すはたらきもあるんです!

体にこもった熱を下げて、喉の渇きや咳をやわらげてくれます。

りんごが体の内側から乾燥対策をしてくれます。

本当にりんごって、秋にピッタリですよね。

便秘にも下痢にもよいりんごの効果

さらに、栄養学的にもりんごには、素晴らしいはたらきがあります。

それは、胃腸をサポートして、下痢にも便秘にもよいところ。

この効果は、ペクチンのおかげ。

ペクチンは腸の水分を吸収する水に溶けやすいの食物繊維です。

下痢の時は、
ゆるい便の余分な水分をペクチンが吸収して、
ちょうどよい固さの便にしてくれます。

便秘のときは、
固くなった便のかさをペクチンが増やすことで、
腸を刺激して便を出しやすくしてくれます。

すごいですよね!

病院に行ったり、薬を飲むほどではないけれど、
子どもの排便リズムが気になる、
そんな時はリンゴのパワーをかりてみるのもオススメです。

まとめ

というわけで、
秋の味覚のりんごのうれしい効果について、漢方的な視点からお話してきました。

漢方的にも、栄養学的にも
体にいいことがいっぱいの秋のりんご。

家族みんなでおいしく食べて、元気な秋を過ごしましょう。

ただ、いくら体にいいからといって、
りんごばっかり食べすぎないようにしてくださいね。

何事も<バランス>を大切にしていきましょう。

健やかな秋をお過ごしくださいね!