秋分の日を漢方的に考える~バランスのよい秋の過ごし方

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この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

雨の日が続いているせいか、急に肌寒いほどの気候になってきました。

夏の終わりというよりも、初秋、秋の始まりという感じですね。

秋分の日を漢方的に考える

秋のお彼岸の秋分の日。

秋の彼岸の中日にもあたりますね。

昼の時間と夜の時間の長さが、ほぼ同じになる日です。

<秋分の日>は英語でなんて書くとおもいますか?

答えは、<autumnal equinox day>と書くそうです。

autumnalは、autumn(秋)の形容詞形です。

equinoxは、ラテン語のequi=等しい、nox=夜からきていて、

昼夜平分時つまり、昼と夜の長さがほぼ等しくなるという意味です。

面白いですよね。

漢方的な考え方では、世の中のものをすべて、陰と陽にわけることができます。

1日でいうと、<昼=陽、夜=陰>で、

1年でいうと、<夏=陽、冬=陰>になります。

なので、秋分の日は、陰の時間と陽の時間がちょうど半々になる日と考えます。

そして、この日を境に、
冬(冬至)にむかって、陽のパワーが弱まって、陰のパワーが増えていきます。

陰と陽というと、なんだかちょっと難しいかもしれないですね。

なんとなく、

陽=ポジティブ、いいこと

陰=ネガティブ、悪いこと

というイメージをもちやすいのですが、そうではなくて、どちらも大切なものです。

陽=明るい、軽い、熱い、活動的なもの

陰=暗い、重い、冷たい、静かなもの

陰と陽って、相反するものですが、
光と影のように、どちらかがなくなると、存在することができません。

どちらがいいか、悪いかではなくって、どちらも必要なものです。

そして、ず~っと昼、ず~っと夏ってことがないように、
陰と陽は、増えたり、減ったりして変化をしながら、
いつも自然界の中でバランスをとっています。

このバランスがとれた状態が、正常な状態です。

同じように、わたしたちのからだも、陰と陽にわけて考えることができます。

上半身が陽、下半身は陰、
からだの表面が陽で、からだの内側(内臓)、
からだの中の陰と陽のバランスがとれた状態が、健康な状態です。

夏の陽のパワーが減っていて、陰のパワーがだんだんと増えていく秋。

アクティブに過ごしていた陽の季節の夏と同じように過ごしていたら、
からだのバランスをくずしがちです。

自然の変化にあわせて、暮らし方も気をつけていきたいですね。

落ち着いて、心静かにして、夏の疲れを癒すことが最優先です。

冬に備えるために、秋の過ごし方を大切にしていきましょう。

学校や町内の行事がいっぱいの秋の季節。

ママも大忙しですが、無理しないで、
その日の疲れはその日のうちにぐっすり眠ってすっきり解消。

元気な笑顔で過ごしていきましょう!