こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の 清水 みゆきです。
「七草粥っていつ食べるんだったけ?」
松の内も終わりをむかえる1月7日が、七草粥の日です。
中国では、1月7日は昇進などが決まる日でもあったそうです。
なので、からだによい七草を食べて無病息災を願うとともに、
立身出世への願うという意味もあるんだとか。
ちょうどお正月休みも終わって忙しくなる時期ですが、
子どもも一緒においしく七草を味わいましょう!
年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎで疲れた胃腸をいたわる薬草のお粥。
まさに、医薬同源、漢方の知恵のひとつです。
そして、<胃腸をいたわること>は、風邪やインフルエンザの予防にもつながるんですよ!
詳しくお話していきますね。
子どもにも伝えたい春の七草とは?
せり、
なずな(ぺんぺん草)、
ごぎょう、
はこべら、
ほとけのざ、
すずな(かぶ)、
すずしろ(だいこん)
この7種類が春の七草です。
冬に不足しがちなビタミンがたっぷりで、
消化をたすけてくれたりと胃腸にやさしい和ハーブ達です。
我が家の子どもたちは、おかゆは苦手ですが、
お鍋のあとの雑炊は大好物です。
なので、毎年、七草お粥ならぬ、七草雑炊でいただくことが多いです(笑)。
今年は、七草スープで美味しくいただきました^^
医食同源の胃腸にやさしい七草粥で、風邪やインフルエンザを予防
胃腸が疲れがたまってくると、
ムカムカしたり、なんだかだるい感じがしたり、
おなかの調子が悪くなったりと、
体がサインをだしてきます。
でも、こんな風にからだに症状が出てきてから慌てるよりも、
その前に予防していきたいもの。
<腸は最大の免疫器官>といいます。
なので、腸の状態が悪くなると、免疫力も下がってしまいます。
ちょうどお正月休み明けは、インフルエンザも流行する季節。
インフルエンザの予防のためにも、
この時期は、免疫力をできるだけ高めて、からだをいい状態にしておきたいですよね。
胃腸を大切にすることがインフルエンザの予防になることは、
漢方的にも、説明することができます。
漢方的な考え方(五臓六腑:ごぞうろっぷ)で、
胃腸(脾:ひ)は、呼吸器(肺:はい)と深い関係があります。
*<脾>は、食べ物を消化吸収してエネルギーをつくるところ。
西洋医学でいう胃腸などの消化器官や膵臓と関係しています。
*<肺>は、呼吸や免疫(からだのバリア―)、水分の調節とも関係しています。
西洋医学でいう鼻、のど、気管支、皮膚といった呼吸機能と関係しています。
胃腸(脾)は、呼吸器(肺)をたすける関係です。
<相生:そうじょう>
つまり、胃腸のはたらきが悪くなると、
呼吸器系や免疫も影響をうけてしまうということです。
風邪やインフルエンザの予防にもつながるってことですね。
まさに医食同源!
冬休みが終わる頃に七草粥を食べて、新学期にむけて体調をととのえる
こう意識することも、きっと大切なことですよね。
家族みんなでおいしく七草雑炊をいただいたから、
きっとこの冬は、元気で過ごせそうな予感。
1月7日を過ぎても、食事や生活リズムに気をつけて、
お疲れ気味の胃腸をいたわって健康に過ごしていきましょう!