寒い冬に大活躍なのが<保温肌着>。
昔でいうババシャツですね(笑)。
今はヒートテックや極暖など、
いろいろなメーカーからいろいろなものが販売されています。
お子さんからご年配の方まで、
「冬はこれがなくっちゃ!」という方、きっと多いですよね。
この保温肌着が、乾燥肌の湿疹の原因になることがあるって
ご存知でしたか?
医療関係者むけの雑誌に気になる記事がありましたので、
シェアしたいとおもいます。
保温肌着が乾燥肌の原因になることも
保温肌着は、
汗や湿気などの水分を吸って発熱します。
からだは、特に運動をしなくても
水蒸気をだしています。
この水蒸気が肌着の繊維にくっつくと(=吸湿すると)、
熱をだすんですね。
乾燥肌は、肌の角質層が水分不足の状態。
さらに、乾燥がすすむと、
角質がはがれたり、ひびわれて、かゆくなることもあります。
ただでさえ、乾燥しやすい冬の肌。
保温肌着の吸湿性のよさが、
肌の乾燥をすすめてしまうことがあるようです。
もちろん、
特にトラブルのない方は、これまで通り気にせずに着ていて問題なしです。
「そういえば、冬になると、お肌の乾燥や湿疹がひどくなるかも」
という方は、ちょっと気をつけてみるといいですね。
敏感肌や乾燥肌の方が保温肌着を着るときは、
直接着るのではなく、
綿の素材の肌着の上に重ねて着るといいそうですよ。
重ね着すると、
お肌の乾燥を防ぐだけでなく、
空気の層ができて、保温効果もアップ!
うれしいですね。
乾燥肌を漢方的に考える
漢方では、お肌の乾燥の原因のひとつとして、
<血(けつ)>が関係していると考えます。
<血>はからだに栄養をおくるものです。
からだの<血>が足りなくなったり、めぐりが悪くなると、
肌も栄養不足、うるおい不足になってしまいます。
<血>を補って、めぐりをよくする漢方薬は
当帰飲子(とうきいんし)、
四物湯(しもつとう)、
温清飲(うんせいいん)
などが、よく使われています。
漢方薬を使わなくても、
毎日の生活で、すぐにできる乾燥肌対策もあります。
まずは、夜更かしをせずに、ぐっすり眠ること。
<血>は、夜の寝ている時間につくられるので、
睡眠不足は乾燥肌の原因になります。
もうひとつは、パソコンやスマホはほどほどにすること。
目を使いすぎると、<血>を消耗してしまうからです。
冬にお肌の乾燥トラブルが多い時は、
まずは、ヒートテックなどの保温肌着に気をつけること。
そして、<睡眠時間と目を大切に>を実践して、
冬もトラブル知らずのお肌で過ごしましょう!