自分の健康は自分で守る~セルフメディケーションの考え方

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この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

先日もニュースで話題になっていました。

『平成26年度の国民医療費(私たちが病院で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額)は、
8年連続で過去最高を更新しました。』

ずいぶん前から言われている国民医療費の増大。

これから高齢化をむかえる日本。

医療制度を変えたり、
後発品(ジェネリック医薬品)の活用をあげていっても、
増えるのを抑えるのできっと精一杯。

年金制度と同じく、
私たち世代の負担が増えていって、
このままだと、国民皆保険制度がなりたたなくなるのでは?
と不安視する声もあります。

もちろん、終末期医療なども含めて、社会全体で考えていかないといけないですが、
ママである私たちが、今から気をつけていけることもあります。

<セルフメディケーション>という言葉をご存知ですか?

世界保健機関(WHO)の定義では、
『セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること』

簡単にいうと、
『自分の健康は自分で守りましょう』
ということです。

自分や家族の健康を守るためには、
まず、健康についての情報、病気や薬についての知識を持つこと。

そして、なにより、

すぐにお薬に頼るのではなく、
まず、食生活や睡眠、生活リズムをととのえることで、
元気で健康的な毎日をすごせるようにこころがけること。

学校の行事や仕事が続いて忙しいなと感じたら、
早めに寝て、睡眠時間をたっぷりとる。

夏バテしやすいから、冷たいものは控える。

毎日ジュースをのまないようにする。

花粉症にそなえて、ハーブティーをのむ。

日ごろから、健康な状態や暮らし方に気をつけていると、
自分や家族が体調をくずしやすい季節、お天気、タイミングもわかるようになってきます。

でも、どんなに気をつけていても、
アレルギーで急に鼻水、くしゃみ、涙がとまらなくなったり、
ちょっと寒気がして風邪をひいたり、
生理前の頭痛やおなかの痛みでつらかったり、
<ちょっとしたからだの不調>を感じるときってありますよね。

そういう時に慌てて受診するのではなく、
おうちの救急箱に常備薬がそなえてあると安心です。

富山の薬売りさん(売薬さん)の薬箱、
あれも、まさにセルフメディケーションのひとつです。

(昔、祖母の家に紙風船とともにおいてありました。)

受診せずになおれば、もちろん医療費の負担も軽くなります。

受診するにしても、早めのお手当でこじれずにすめば、
なおりも早いですし、受診回数も減らせます。

病院での待ち時間のロス、
お子さん連れで病院にいく大変さもなくなります。

必要なときは病院を受診することが大切ですが、
<自分や家族の健康は自分で守る>という意識をママはしっかりもっていきたいですね。