秋が深まってくると、
空気も冷たくなって、乾燥してきますね。
漢方的にも、燥邪(そうじゃ)といって、
秋は、乾燥がいろいろなトラブルの原因になると考えます。
乾燥の影響をダイレクトに受けるのが、のど・鼻・皮膚。
ちょうど、からだの表面にあたります。
細菌・ウィルス・アレルゲンなどといった外から侵入するものや
乾燥・寒さ・暑さなどのまわりの環境からからだを守ってくれているところです。
守ってくれているけれど、
それだけ、外からの影響をうけやすいところともいえます。
秋の乾燥がからだの不調につながる理由
五臓六腑(ごぞうろっぷ)という漢方的な考え方があります。
五臓のひとつの<肺>。
肺は、のど・鼻・皮膚とつながっていると考えます。
そして、乾燥した空気は、鼻や口から肺にはいってきます。
肺のうるおいがなくなると、
のどが痛くなる、
咳がでる、
鼻がかわいて粘膜が敏感になる、
肌が乾燥する、
便秘がちになる、
といったトラブルがでやすくなります。
私は必ず、秋にのどを痛めます。
乾燥でのどを痛めたあとに、
咳がひどくなってしまうパターンです。
今年もそろそろ気をつけないといけない頃だと思っていたのに・・・
ちょっと無理をしたスキに、のどを痛めてしまいました。
やりたいことや、やらないといけないことちょうどいろいろと重なって、
欲張ってがんばりすぎちゃいましたね。
家族のため、自分のためにがんばりすぎちゃうママも多いかとおもいますが、
無理は禁物です。
漢方薬やハーブティー、アロマにも助けてもらいましたが、
ゆっくりからだをやすめることが、一番大切だと感じました。
といっても、<ゆっくり休む>が意外とママには難しいかもしれないですね。
秋のこの時期、私と同じようにのどにくる方もいれば、
湿疹や咳、口の乾きや便秘など、他のところに<肺>のはたらきの影響が出る方もいるようです。
秋の不調にご用心ください。
ママが元気でなかったら、
家族もなんだか元気もなくなっちゃいます。
でも、おうちのお仕事にはお休みなし。
ママは、ゆっくり休みたくてもなかなかゆっくり休めない・・・。
せめて、その日の疲れは、その日のうちに解消して、
いつも元気でありたいものです。
陰と陽の考え方からも、
秋は、早寝早起きして、ぐっすり睡眠をとることが大切とされています。
そういえば、秋は体調を崩しやすいかもという方は、
いつもよりも睡眠をとることに気をつけて、無理せずゆっくりと秋を過ごしていきましょうね。
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清水 みゆき
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。
私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。
一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。
2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。
講座や講演、執筆活動を通じて心と体にやさしい漢方やハーブで健やかな毎日を過ごすためのヒントを発信しています。
■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト
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