甘草を含む漢方薬はむくみや血圧上昇の副作用に注意して!




こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。

この記事では、甘草が含まれる漢方薬の副作用について、詳しくお話します。

 

「漢方薬は体にやさしくて副作用が少ない」
植物とか自然のものをつかっているイメージからでしょうか、
そういう方が多いです。

でも、漢方薬もお薬です。

確かに、西洋薬と比べると少ないですが、漢方薬でも、自分にあったものを正しく使わなかったら、副作用がおきることもあります。

 

勤務先の薬局では、むくみや気持ち悪くなったといったご相談をうけることがあります。

特に、今回は「漢方薬を飲んだら、むくみが出た」という方は、ぜひ読んで欲しい内容です。

それでは詳しくお話していきますね!

■こんな方にオススメです■
・漢方薬の副作用が気になる方

・漢方薬を飲んで、むくみが出た方

 

漢方薬の副作用を考えるときは、まず生薬の甘草に注意!

漢方薬に含まれる甘草の副作用とは?

漢方薬の副作用で有名なのが、甘草という生薬が使われている漢方薬です。

ハーブの世界では、甘草はリコリスとも呼ばれます。
(砂糖の50倍の甘さをもつといわれています。)

 

甘草をとり過ぎると・・・

血圧が高くなったり、
むくみや体重増加、
脱力感(手足にちからが入らない)、

手足のけいれん
といった副作用がでることもあります。

こういった甘草の副作用は、
主な有効成分(グリチルリチン酸)が、体のホルモンバランスをくるわせることでおきます。

その結果、体に水分がたまり、血液の中のカリウムが少なくなります。
そして、高血圧や、むくみなどの副作用が出ます。

 

漢方薬の副作用には個人差がある

 

甘草の副作用が出る出ないには、かなり個人差があります。
特に、女性の方や50歳以上の方に、甘草の副作用は出やすいといわれています。

甘草の副作用の個人差には、腸内細菌が関係していると考えられています。

甘草の成分は、胃を通り過ぎて、腸内細菌で代謝されます。
有効成分のグリチルリチン酸も、腸内細菌で分解されてからできます。

腸内細菌の種類や量は、人によって違います。

なので、甘草の効果や副作用が出る出ない=腸内細菌次第となってしまいます。
それが個人差につながるんですね。

 

漢方薬の副作用は、含まれる甘草の量にも注目!

甘草はたくさんの漢方薬に使われています。
そして、漢方薬に含まれている甘草の量は、それぞれ違います。

他の漢方薬と比べて、甘草の量が多い漢方薬は、副作用に気をつける必要があります。

いくつか例をあげますね!

■甘草湯(かんぞうとう):甘草8g(1日3回飲んだ場合;1日量)

甘草だけの1種類の生薬でできている漢方薬です。
のどの痛みがひどいとき、咳のときに使われます。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):甘草6g(1日3回飲んだ場合;1日量)

名前のとおりに、芍薬と甘草の2つの生薬からできた漢方薬です。
<漢方の痛みどめ>といわれています。
足がつったとき、腹痛、生理痛などに使われます。

どちらも、すぐに効くので、急性の痛みに使われます。

副作用がでないようにするために、
甘草の量が多くなりすぎないように、痛いときだけ、症状がひどいときだけ飲むのがポイントです。

 

一般的には、甘草は1日5gを超えないことが目安になっています。

甘草の副作用は、甘草のとり過ぎ、長期間の服用で出やすいといわれています。

でも、むくみや急な体重増加、血圧上昇、手足に力がはいらない
こんな甘草の副作用が疑われることが起きたら、すぐに漢方薬を飲むのをやめたら問題ありません。

 

また、2種類以上の漢方薬を飲む場合も、甘草の量が多すぎていないか注意してください。

 

さいごに


というわけで、甘草が含まれる漢方薬の副作用について、詳しくお話ししてきました。

特に、甘草を多く含む漢方薬を飲む時や2種類以上の漢方薬を飲む時は、注意が必要です。

甘草量が多い漢方薬は、1日3回飲まずに、症状がある時だけ飲むこともあります。

漢方薬でも副作用が出ることがあること、
甘草の副作用の症状について、あらかじめ理解して正しく使えば問題ありません。

安心して漢方薬を飲んでくださいね。

 

 

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清水 みゆき

清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。

一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。

2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在第9期まで開催。
「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト
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