「気になる不調の改善に、
からだにやさしそうな漢方薬を試してみよう!」
そう思ったけれど・・・
「漢方はいつまで飲むの?
漢方薬の効果が出るまで時間はどれくらい?」
「薬代も積み重なると、結構お金がかかるなあ。
病院や薬局に通うのも大変だし。」
ちょっと不安に思うこともありますよね。
メルマガ読者さんからご質問もいただいていました。
「漢方薬って、長く続けて飲まないと効果がでないんだよね?」
勤務先の薬局でもよく聞かれることのひとつです。
今回のテーマは、漢方薬を飲み続ける期間の目安についてです。
漢方薬の効果が出るまでの時間は症状と体質による!飲み続ける期間の目安は?
風邪や頭痛、下痢など、
飲んですぐに効く漢方薬もあります。
例えば、こういう漢方薬です。
・子どものノロウィルスや胃腸炎、嘔吐下痢の特効薬!漢方薬の五苓散
・麻黄湯と葛根湯、インフルエンザの発熱や痛みにどちらの漢方を使う?
この場合は、症状がある時だけの服用で問題ありません。
いわゆる、漢方薬らしい漢方、
飲み続けることでじんわりと効いて、
からだの調子がよくなっていく、
体質改善や
長く続いている症状の改善のために
漢方薬を飲む場合は、
最低でも、2週間は続けて飲んだ方がよいです。
そして、この2週間で以下のことを確認します。
・漢方薬を飲むことができるか
(味や香りの問題^^;)
・どのような効果があったか
・胃もたれや下痢、むくみといった副作用は出ないか
症状が改善した!!
すぐに飲むのは終了
・・・とはなりません。
すぐに飲むのをやめてしまうと、
また元の状態へ戻ってしまうこともあります。
<安定した状態が続くこと>
これをきちんと確認することが大事なんです。
だいたい、目安としては、半年くらいでしょうか。
体質によっても違いますし、個人差もあります。
私の印象では、
不調が続いていた時間が長いほど、
漢方薬を飲み続ける期間も長くなる
こういう傾向があるように思います。
漢方薬を長く飲まないと効かないと感じる理由
漢方は、西洋薬とは違って、
<症状を抑えること>だけを重視していません。
からだのバランスを整えて、
正常に戻すことで
不調の原因を根本的に改善していくことを大切にしています。
結果として、気になる症状も治ります。
不調が続いていた期間が長いということは、
からだのバランスが崩れていた期間も長いということ。
なので、
どうしても時間がかかってしまうんですね。
これまでの食生活の乱れ、
忙しすぎたり、ストレスなどで弱ったからだを、
漢方薬のチカラををかりながら、
内側から、からだつくりをしていく感じです。
「漢方薬を飲んでいるから安心!」
そうではなくって、
食べ物や、睡眠など暮らし方をも工夫すると、
不調の改善がはやくなって、楽になるとおもいます。
また、同じ漢方薬をずっと飲むのではなく、
途中で変わることもよくあります。
それは、漢方でからだが変わっていくからです。
飲み始めてからの変化にあわせて
あう漢方薬も変わっていきます。
漢方って面白いですよね。
頭痛、疲れやすさ、月経のトラブルなど
病院にいくほどじゃないけど・・・と不調をそのままにしておくと、
漢方で改善していこうという場合に、
長く飲まないといけなくなることもあります。
早めに気づくと、暮らし方の工夫(漢方でいう養生)で改善できることも多いですよ。