五月病に役立つ漢方薬、子育て中のママも春のストレスにご用心!

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この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

入学や学年があがって、
春から新しい生活がはじまった子どもたち。

張りきっている姿を見守りつつも
なんとなく危なっかしくてハラハラしたり、
大丈夫かなと勝手に心配したり、

春は、ママにとっても、
はじめてのことがいっぱいです。

自分でも気づかないうちに
がんばりすぎちゃっていることもあるかも。

ゴールデンウィーク明けの今の時期、

お仕事復帰したり、
お引っ越ししたり、
お子さんのご入学や学年が変わったり
この春から生活の変化があった方は、

だんだんと
生活のペースがつかめてくる頃。

毎日のこと、
目の前のことに夢中だった時には
気にならなかったのに、

少し落ち着いて、
緊張がゆるんでくる今の時期、

最近、なんだか疲れやすい、
なんとなく気分が落ち込む、
わけもない焦りを感じる、
お仕事やおうちの家事に集中できない、
眠れないという方は、

五月病のサインかも。

あ、医学的には、
五月病っていう病名はないんですよ。

うつ病などの気分障害、
不安障害(適応障害)と診断されます。

(仰々しくてびっくりしちゃいますね。)

ちなみに、
五月病って、5月だけでなく、
環境の変化でいろいろな時期おきるんです。

9月になる五月病も多いそうですよ。

子育て中のママも気をつけたいですね。

今回は、五月病について漢方的に考えてみたいとおもいます。

漢方的に考える五月病、役立つ漢方薬とは?

漢方的には、春は<肝>の季節。

五臓六腑(ごぞうろっぷ)の<肝>は、
西洋医学でいう代謝といった肝臓としてのはたらきだけでなく、
自律神経にも深く関わっています

そして、困ったことに、
ストレスにとっても弱いんです。

疲れや緊張が続くと、<肝>のはたらきが乱れて、
自律神経のバランスもくずれやすくなってしまいます。

まさに、<肝>の不調=五月病の状態です。

そんな<肝>の不調によい生薬のひとつが、柴胡(さいこ)です。

柴胡はいろいろなはたらきがありますが、

メンタル的には、
<肝>のはたらきをのびやかに整えて、
<気>の流れをスムーズにします。

<気>は、からだにも、こころにも大切な生命エネルギー。

<気>の巡りがよいことが、
五月病に予防のためのポイントなんですね。

漢方薬でも五月病に使われるものがあります。

柴胡の名前が入った
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅこつぼれいとう)もそのひとつ。

体力がある方むけの漢方薬です。
どちらかというと、ママよりもパパ(男性)向けですね。

ストレスで乱れた<肝>の<気>を巡らせるはたらきを改善します。

他にも柴胡が入っている漢方薬で
加味逍遥散(かみしょうようさん)や抑肝散(よくかんさん)などが
心の安定、イライラの改善によく使われています。

こちらは、ママ(女性)にもよく使われる漢方薬です。

ちょっと疲れているな、
気持ちが不安定かな、
○○がストレスだわって感じるとき、

いつの間にか、がんばっていた自分をまず認めてあげたいところ。

そして、お休みをあげましょうね。

意識してペースダウンすることも、
時には大切だとおもいます。

でも、ついね、完ぺき主義というか
あれもしたい!これもしたい!って
がんばりすぎちゃうんですよね。
(私はこういうタイプです。)

<気>の流れをスムーズにするためにも、
<肝>に影響する前に、
気持ちよくからだを動かしたり、
ときめくものに触れあう時間を大切にして、
リフレッシュしていきたいですね!

わかっていてもなかなか難しい・・・

そんなときは、
漢方やハーブに助けをかりるのもおすすめです。

香りは気の巡りをよくして、五月病対策にもおすすめです。
春なのにイライラする、漢方的に考える情緒不安定の原因と私の解消法

春の疲れ、イライラや悩みをそのままにしておくと、
脾(胃腸)にも影響してしまって、
夏バテや体調不良につながることもあります。

本格的な五月病になってしまう前に、
こころをからだのバランスを整えていきましょう。