こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水みゆきです。
今回は、毎日、漢方薬を飲んでいる場合にお酒を飲んでも大丈夫なのか、漢方とアルコールとの飲み合わせについてお話しします。
勤務先の薬局でこんなご質問をいただきました。
「1日3回漢方薬を飲んでいるけれど、お酒飲んでも大丈夫でしょうか？
漢方といっても薬だから、やっぱりビールは控えないといけないですよね。」
生理前のイライラやプレ更年期が気になって、加味逍遥散（かみしょうようさん）という漢方を飲んでいるお母さんからです。
加味逍遥散について詳しくはこちらのブログ記事を参考にしてくださいね。
生理前になるとイライラするママにおすすめしたい漢方薬、加味逍遥散
仕事や家事で忙しくて、子どものことも気になるし、ママってストレスもたまりますよね。
子どもが寝た後に飲む1杯のビールが、至福のひととき！
ストレス解消の息抜き！
（私も同じです^^）
漢方薬も飲み続けたいけれど、アルコールも楽しみたい、
そんなお母さんのために、漢方薬とアルコールとの飲み合わせについて漢方専門の薬剤師の私が詳しくお伝えしますね。
目次
漢方薬とアルコールの飲み合わせ、漢方の加味逍遥散や当帰芍薬散を飲んだ後にお酒を飲んでも大丈夫？
漢方薬を飲んで、からだにやさしい方法で健康になりたい
そう思っているあなたも、
お酒だけは別！
暑い夏のビールは欠かせない！
ですよね^^;
はい、勤務先の薬局でもよく聞く話です。
ビールを1杯、晩酌程度のアルコール量の場合は、お酒の後に加味逍遥散や当帰芍薬散を飲んでも大丈夫
加味逍遥散や当帰芍薬散を飲んでいるお母さん、女性の場合は、
子どもが寝た後に缶ビールをあけたり、
職場やママ友さんとの飲み会でお酒を飲む、
お酒を飲む機会といえば、こういうケースが多いと思います。
結論から先に言うと、
お家で晩酌するくらいのアルコール量、
お付き合いで１～２杯お酒を飲んだ程度だったら、お酒の後に漢方薬を飲んでも大丈夫です。
2時間以上あけるようにするといいです。
漢方薬の有名メーカー、ツムラのHPにも、
「漢方製剤をご服用する際、飲酒に関するご注意点はありません。」
こう明記されています。
漢方薬とお酒の飲み合わせについては、こちらのブログ記事も参考にしてください。
漢方とアルコールの飲み合わせ、お酒の後に漢方薬を飲んでも大丈夫？
私がそう考える理由を説明しますね！
体重53kgの女性が缶ビール1缶（350mL)を飲んだ場合、
飲酒終了後からアルコール分解までの最低時間は、約2時間半です。
（東海電子株式会社の飲酒シュミレーションより）
21時にお酒を飲み終えた場合、
23時くらいに漢方薬を飲むと、アルコール分解がほぼ終わっている状態になります。
加味逍遥散の飲み方としては、
1日3回食前（朝食前、昼食前、夕食前）が一般的です。
なので、いつもは夕食前に飲む加味逍遥散を寝る前に飲むと、ちょうど飲酒後、2時間以上たっていて問題ないと考えられます。
私は、加味逍遥散ではありませんが、当帰芍薬散という漢方薬を飲んでいます。
当帰芍薬散については、こちらのブログ記事も参考にしてくださいね。
生理痛の腰痛を治すためにロキソニンよりオススメの漢方とその選び方
妊娠中にやさしい漢方の当帰芍薬散は早産や流産予防する安産のお守り
夜にお酒を飲んだ日は、夕食前ではなく、寝る前に当帰芍薬散を飲んでいます。
アルコールを飲みすぎてしまった場合は、漢方の加味逍遥散を飲むのはお休みしましょう
深酒してベロベロに酔っぱらってしまった！
そういうこともありますよね^^;
アルコールを飲みすぎてしまった時は、無理に漢方薬を飲まずに、お休みしましょう。
そして、次の日の朝からまた、加味逍遥散を飲み始めるとよいです。
漢方薬は1日3回飲むのが基本です。
でも、毎日続けて飲んでいる加味逍遥散が、
たまに飲む回数が1日2回になっても、効果にはほとんど影響がありません。
加味逍遥散のような漢方薬の場合は、
とにかく毎日続けて飲むということが大切です。
1日1回でも毎日続けて飲む方が効果的な漢方もある！
もし、飲酒後に漢方薬を飲んでしまったとしても、不安になる必要はないので、安心してくださいね。
まとめ：漢方薬を愛用するお酒好きなママへ
今回は、毎日、加味逍遥散などの漢方を飲んでいるお母さんのために、漢方とアルコールとの飲み合わせについてお話しました。
ビール1缶といった晩酌程度ならば、加味逍遥散などの漢方薬との飲み合わせは問題ありません。
でも、お酒を飲みすぎた場合は、漢方を飲むのはお休みにしましょう。
毎日続けて飲んでいる加味逍遥散が、
たまに、夕食前の1回をお休みして1日2回になっても、効果にはほとんど影響がありません。
私は、夜のビールが、一日がんばった自分へのご褒美です。
ちょうどよい量のアルコールはストレス解消のひとつ。
お酒を飲みすぎなければ、漢方薬とビールやワインといったアルコールの飲み合わせも問題ありません。
安心して漢方薬も続けてくださいね。
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