お薬の説明書(薬情)に書かれた漢方薬の副作用で不安になったときは




病院や薬局でお薬をもらうときに、お薬の説明書きをもらいますよね。

(この説明書きのことを、薬剤情報提供書、略して薬情(やくじょう)といいます。)

患者さんに必要以上の不安感を与えないために、
あえて、副作用を書かないところもあります。

私の務め先の薬局では、薬情には副作用についても記載しています。
でも、よ~く読んでみると、
「え?そんな副作用があるの?」ということが書いてあることもあります。

患者さんからも薬情に書かれた薬の副作用についてよく質問されます。

その副作用は漢方薬の副作用?生薬の副作用?

先日の薬局でのできごとです。

「私は、むくみが気になって漢方薬をのんでいるのに、
漢方薬の副作用に、<むくみや脱力感>と書いてあるのはどうしてですか?」

この患者さんは、むくみやめまいがつらいときは、
五苓散(ごれいさん)という漢方薬をのみます。

でも、むくみやめまいがない時は、
からだのバランスをととのえ、体質改善のために、別の漢方薬をのんでいます。

五苓散は、むくみやめまいのときにだけのむから、
副作用に<むくみや脱力感>が書かれていないのは納得できる。

でも、いつものんでいる体質改善のための漢方薬に、
<むくみや脱力感>という副作用が書いてあったので、

「もしかしたら、この漢方薬のせいてむくみがでるのかしら?」
と、急にとても不安になったのだそうです。

それはそうですよね。

「むくみをなおしたい」とおもっているのに、
その薬の副作用でむくみがあったら、
なんのために毎日がんばって漢方薬をのんでいるのか、わからなくなってしまいますよね。

これは<甘草(かんぞう)>という生薬が入っているか、いないか、
そこがポイントです。

甘草の副作用に、<むくみや脱力感>があります。

五苓散には、甘草が含まれていないのですが、
もうひとつの体質改善のための漢方薬には、甘草が含まれています。

甘草は、よく使われている生薬で、約7割の漢方薬に含まれていると言われています。

そして、含まれる量は、漢方薬によって違います。

ほんの少しでも甘草がはいっていたら、
万が一のために、甘草の副作用についての説明が必要になります。

<漢方薬>の副作用というよりは、
<甘草>という生薬の副作用ということです。

この患者さんの漢方薬の場合、甘草の量はごくわずかでした。

むくみの副作用がおきる可能性はかなり低いです。

実際に、甘草の副作用がおきた報告もない漢方薬でした。

ご説明したところ、
「そういうことだったんですね。安心しました。」
と、笑顔で、納得してくださいました。

患者さんの不安をなくして、
安心して、からだとこころにむきあうお手伝いをすることも
薬剤師としての大切なお仕事。

不安なことがあったら、遠慮せずに聞いてくださいね!

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清水 みゆき

清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。

一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。

2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在第9期まで開催。
「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト
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