こんにちは、
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。
今回は、子どものインフルエンザB型の症状経過と子どもに飲ませた漢方薬を解説しますね。
先日、長男がインフルエンザB型になりました。
39℃の高熱・足の筋肉痛・頭痛から始まり、
翌日に一度、微熱になった後に下痢。
そして、また熱がぶり返し。
今度は腕が筋肉痛。
次の日にやっと平熱。
だけど、咳が続く状態。
まさに、典型的なインフルエンザB型の症状でした。
ブログの読者ママさんのお役にたてばと、
子どものインフルエンザの経過とケアについて、詳しくお話しますね。
目次
麻黄湯などのインフルエンザの漢方薬は飲み方とタイミングが大切!
今回の長男くんのインフルエンザ、
すっごく反省していることがあるんです。
それは、子どものサインに気づけなかったこと。
発熱初日の朝、
「寒い、寒い」って言っていたのに、
「本当に寒いだけだ」とおもっていたんですね。
顔色も悪くない、
震えもなし、
熱も平熱よりほんの少し高め(36℃後半)くらい。
いつもだったら、
熱が出る前は頭痛を訴えるのに、それもなかった。
後から振り返ってみると、
「寒い、寒い」と言っていた時は、ちょうど悪寒が始まったタイミング。
この時にすぐに
漢方薬の麻黄湯(まおうとう)を飲んだらよかったんです。
インフルエンザの漢方として麻黄湯が有名です。
(本当は麻黄湯だけじゃなくいろいろな漢方が使われます)
A型、B型に関わらず、<高熱・関節痛・悪寒>を目安に使われます。
詳しくはこちらを参考にしてくださいね。
麻黄湯と葛根湯の使い分け、インフルエンザの発熱時の漢方薬の選び方
長男くんの場合は、麻黄湯の適応に、高熱・足の筋肉痛・悪寒・頭痛があてはまりました。
それにしても、足の筋肉痛って不思議ですよね。
でも、熱が高い間、「足が痛い!」と大騒ぎだったんです。
私は熱が出ると、背中や腰が痛くなるんですが、
もしかしたら人によって、からだの痛みが出るところが違うのかもしれませんね・・・。
長男くんの場合、お昼過ぎに飲ませましたが、
麻黄湯を飲むベストタイミングはすでに過ぎてしまっていました。
それでは、遅かったんです。
5,6時間の違いですが、
その間に、からだの状態は変わっています。
刻一刻と変化しているんですね。
からだの変化、症状の変化にあわせて
選ぶ漢方薬は変わっていきます。
熱がでた日の翌日、
小児科を受診してインフルエンザB型と診断。
(確実にインフルエンザで陽性を出すために、あえて翌日に受診)
一度、微熱に下がるものの、また熱がぶり返してしまいました。
飲むタイミングは遅れましたが、
熱がぶり返してまた下がるまでの2日間は麻黄湯を服用。
今回はパパの意向もあり、
抗インフルエンザの吸入薬のリレンザも一緒に使いました。
(個人的には麻黄湯だけで十分とおもっていますが^^;)
ちなみに、麻黄湯などの漢方薬とリレンザの併用は問題ありません。
インフルエンザの熱が下がった後に咳が続く時こそ漢方薬を!
長男くんは、熱が出てから約2日で、なんとか平熱となりました。
ですが、インフルエンザの熱が下がった後は、咳が残ってしまいました。
体の状態が変わったので、漢方薬も変わります。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
+
桔梗石膏(ききょうせっこう)
2つの漢方薬を一緒に飲みました。
小青竜湯といえば、
花粉症やアレルギー性鼻炎の漢方薬として有名です。
子どもも飲める小青竜湯は花粉症にも鼻風邪や鼻炎にも役立つ漢方
でも、小青竜湯は、鼻水だけでなく、気管支炎のように咳がでる時にも使われます。
そこに、痰を出して、熱をさまし、炎症を和らげる桔梗石膏を加えると、
効果はパワーアップします。
コタローの市販の桔梗石膏は錠剤タイプです。
小太郎漢方製薬 2008-01-15
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インフルエンザ後のひどい咳には、竹じょ温胆湯という漢方も効果的です。
インフルエンザ後に咳だけが長引く時に効果的な漢方薬の竹じょ温胆湯
長男くんは、B型インフルエンザの特徴で、下痢もしていました。
下痢や吐き気には五苓散(ごれいさん)という漢方がよく使われます。
子どものノロウィルスや胃腸炎、嘔吐下痢の特効薬!漢方薬の五苓散
今回は、吐き気はなく、胃腸炎のような1日何回もトイレに行く下痢ではありませんでした。
インフルエンザの後の咳は長引くことも多いので、五苓散ではなく、小青竜湯を選択しました。
漢方薬の子どもへの飲ませ方はこちらを参考にしてくださいね。
漢方は苦くて嫌だ!と飲まない子どもに試してほしい漢方薬の飲ませ方
インフルエンザB型の熱が下がった後の疲れた体にやさしいハーブティー
発熱と咳で疲れた体と心もやさしくケアするために、
呼吸器によいアロマ(精油)のユーカリ ラディアタのクリームで背中をマッサージ。
ハーブティーは、
インフルエンザの特効薬のエルダーフラワー、
のどによいマロウブルー、ヒソップ、
免疫力アップのエキナセアのブレンドで。
やや看病疲れの私も、ハーブの力に癒されました^^
さいごに
ということで、
子どものインフルエンザB型の症状経過と子どもに飲ませた漢方薬についてお話してきました。
高熱が出て激しいインフルエンザの症状。
本人もつらいし、見守るママもつらいもの。
さらに、熱が下がって元気になった後も数日間、家に引きこもらないといけません。
今回、長男くんも私も
ヒマヒマ、イライラ、イライラ・・・
お互いにまあ大変でした。
やっぱり元気が一番ですね。
今回の長男くんのインフルエンザB型の経過と使った漢方薬の話、お役にたてばうれしいです。