子供の鼻風邪の鼻づまりに役立つ2つの市販薬の漢方、効果的な使い分け

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こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。

今回は、子どもの鼻づまり解消によく使われる2つの漢方薬の使い分けについて、お話します。

 

メルマガ読者さんからの質問で多いのが、長引く子どもの鼻づまり、鼻水。

いつの間にか治っていればいいですが、スッキリしないと心配になりますよね。

「冬になると、鼻風邪をひいて子供の鼻がつまったり、ネバネバの鼻水が続きます。
耳鼻科で薬を処方してもらい、飲むのですが、なかなかスッキリしません。
子どもの鼻づまりやどろっとした鼻水によい漢方について知りたいです。」

漢方で鼻づまりが解消できたらいいですよね!

早速、詳しくお話していきますね。

■こんな方にオススメです■
・子どもの鼻づまりをスッキリ治したいママ

・耳鼻科の薬をずっと飲み続けるのが不安なママ

 

子どもの鼻風邪の鼻水や鼻づまりには、抗ヒスタミン薬よりも漢方にメリットが多い!

鼻づまりって、
鼻水が鼻腔につまっているイメージがありませんか?

子どもって、一生懸命に(出ていない)鼻をすすりますしね(笑)。

実は、鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて鼻腔がせまくなっている状態。

その結果、空気の通りがわるくなって、鼻がつまってしまうんですね。

 

鼻水や鼻づまりの鼻風邪で病院を受診すると、
フェキソフェナジンなどの抗ヒスタミン薬が処方されることが多いです。

ですが、抗ヒスタミン薬を飲むと、
余計に鼻水が固まってしまい、鼻づまりがひどくなってしまうこともあります。
(アレルギーが原因の場合は抗アレルギー薬は効きます)

ただ、抗ヒスタミン薬は、眠たくなる、口が渇く、
こういう副作用がでることもありますし

熱性けいれんの既往歴のあるお子さんには注意が必要な薬もあります。

 

その点、漢方薬は眠たくなることもなく、鼻づまりによく使われています。

苦くて飲みにくいデメリットはありますが・・・子どもの鼻風邪でも安心して飲むことができます。

 

鼻づまりがひどい鼻風邪に使われる代表的な二つの漢方薬

 

鼻風邪で、特に鼻づまりがひどいとき、
我が家ではまず、葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい、2番)を飲みます。

風邪の後の鼻づまりには市販薬の漢方、葛根湯加川芎辛夷を試してみて!

 

文字通り、葛根湯に川芎と辛夷を加えることで、鼻に特化した漢方薬です。

子どもでも、意外と飲みやすい漢方です。

長くて1週間ほど続けることもありますが、だいたい3日ほどでスッキリします。

 

 

ただ、葛根湯加川芎辛夷を飲んでもスッキリしないこともあります。

鼻が熱っぽくて、どろっとした黄色い鼻水が止まらない、
そんなときは、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)に切り替えるとよいです。

 

辛夷清肺湯は、<チクナイン>という名前でドラックストアで販売されています。
(時々、テレビCMでも見かけますね。)

風邪の後に咳が続く原因となる後鼻漏に役立つ市販薬の漢方チクナイン

ただ、辛夷清肺湯は、苦くて飲みにくいんですよね^^;

 

こんな風に葛根湯加川芎辛夷と辛夷清肺湯は症状によって使い分けたり、
ひどい時には、2つの漢方薬を一緒に飲むこともあります。
(私が以前、副鼻腔炎になりかけた時は2つ一緒に飲みました)

2つの漢方薬の使い分けについて、もう少し詳しくお話していきますね。

 

鼻づまり解消に使われる葛根湯加川芎辛夷と辛夷清肺湯の使い分け

 

風邪のひき始めに効く葛根湯と同じように、
葛根湯加川芎辛夷も、鼻づまりの始まりに飲むと効果的です。

鼻風邪をひいたかなと思って、
鼻水に粘りが出てきたり、鼻づまりが出始めたら、すぐに飲み始めるといいです。

熱やのどの痛みといった風邪の後に続く、鼻づまりや鼻水にもよく使われます。
鼻風邪だけが残ったり、副鼻腔炎になる前のような感じですね。

葛根湯と同じく、頭痛や首や肩のこり(痛み)も選ぶ目安になります。

 

市販薬のツムラの葛根湯加川芎辛夷。

 

じゃあ、辛夷清肺湯との使い分けはどうでしょう?

辛夷清肺湯の方が、葛根湯加川芎辛夷よりも、鼻粘膜の腫れや炎症を抑えるはたらきが強いです。

 

ネバネバした黄色い鼻水を伴う鼻づまり、
鼻が熱っぽくて炎症を起こしている、
匂いがわからない、
症状が長引いている、
そういう時には、辛夷清肺湯の方が効果的です。

 

鼻風邪がこじれると、
黄色いネバネバの鼻水になったり、
粘った痰がからんだり、咳したり、
味覚がわからなくなったりしますよね。

まさに、そんな時が辛夷清肺湯を飲むタイミングです。

また、アレルギーなどによる慢性的な鼻づまりにも使われます。

 

 

市販薬の辛夷清肺湯(チクナイン)。

辛夷清肺湯には、麻黄が含まれていません。なので、葛根湯加川芎辛夷のような心配はありません。

ただ、苦くて飲みにくいので、そういう意味では子どもには向かないかもしれません。

錠剤タイプはのみやすいかもしれません。
5歳以上のお子さんはのむことができます。

さいごに

というわけで、
子どもの鼻風邪の鼻づまり解消によく使われる2つの漢方薬の使い分けについて、お話してきました。

簡単にまとめますね。

・葛根湯加川芎辛夷:鼻づまりの初期段階、粘る鼻水、頭が重い、頭痛

・辛夷清肺湯:鼻風邪や鼻づまりがこじれた段階、黄色いネバネバの鼻水、鼻の熱感

ひどい時や副鼻腔炎のときは、二つの漢方薬を一緒に飲むこともあります。

二つとも市販薬にもある漢方です。

子どもの鼻風邪や鼻づまりで悩むときにオススメです。

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清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。

一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。

2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在も継続開催中。
「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト

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