風邪をひきやすい人とひきにくい人の違いとは?漢方的に考えると

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この記事を書いた人

清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師およびJAMHA認定ハーバルセラピストの資格を持つ専門家。
大学院卒業後、製薬企業の研究職を経て、現在は漢方調剤薬局に勤務。
漢方とハーブの知識を活かして自然の力で健康づくりをサポートする活動をしています。

「あーあ、また風邪ひいちゃったかな。
明日の保育園は休まないといけないかな。」

秋から冬にかけては特に、ママの心配がつきませんね。

子どもの具合も気になるし、できれば無理もさせたくない。

でも、仕事を休むわけにはいかないし。

お仕事をしているママは、特につらいところですね。

西洋医学的には、
風邪の原因は<ウィルス>です。

ウィルスは、乾燥した空気が好きです。

なので、乾燥する秋から冬にかけて、
動きが活発になってきます。

秋は漢方的にも<乾燥>に気をつけないといけない季節です。

のどの痛みや鼻炎、便秘、湿疹といった秋の不調の原因となる<乾燥>にご用心

空気が乾燥してくると、のどや鼻の粘膜も乾燥しがち。
ウイルスがのどや鼻の粘膜に感染して炎症がおきることで、
鼻水、咳などのいろいろな風邪の症状がでます。

ウィルスを殺す薬はありません。

残念ながら、風邪という病気をなおすお薬はないんですね。

風邪をひきやすい人とひきにくい人の違い

東洋医学では、風邪は風(かぜ)の邪(じゃ)=「ふうじゃ」といいます。

からだの外から入りこんでくる悪い自然環境のものを
外邪(がいじゃ)といいます。

その中で、風にあたることで入ってくる悪いものが、
風邪(ふうじゃ)です。

からだのバランスがくずれて、免疫力がさがってしまうと、
からだの外から風邪(ふうじゃ)が、からだの中に入りこみやすくなってしまいます。

そして、からだの不調がおきて、風邪をひいてしまいます。

本来ならば、
ちょっとしたまわりの環境の変化にはからだも対応できるはずなんです。

でも、疲れやストレスがたまっていたり、
食生活の乱れでからだが変化に対応しきれなくなって
風邪をひいてしまうんですね。

ふと周りをみてみると、
しょっちゅう風邪をひいているような人、
いつも元気でめったに風邪をひかない人がいますよね?

免疫力がたかく、からだのバランスがとれている人
=風邪をひきにくい人

ストレスや疲れ、睡眠不足などで、免疫力がさがり気味の人
体温が低い人(低体温、冷え症)
=風邪をひきやすい人

これって、大人も子どもも同じだなっておもいます。

風邪のひきやすさは、
いつものからだの状態を知るバロメーター。

・早寝・早起き

・ストレスや疲れをためない

・冷たい、からだを冷やす食べものや飲み物を控える

・お腹をあたためる

風邪をひきにくいからだをつくるは、
まずは、からだがもつ免疫力をたかめていくこと。

気をつけてみると、
すぐにできそうなこともたくさんあります。

1日1日の積み重ねを大切にしていきたいですね。