子どもの口呼吸や睡眠時無呼吸に多いアデノイド肥大に使われる漢方薬




こんにちは、
ママのためのやさしい漢方、薬剤師の清水 みゆきです。

アデノイド肥大ってご存知ですか?

子どもの特有の症状です。

・風邪をひいた時だけじゃなく、
子どもの鼻づまりがひどくて、夜中に何回も起きてしまう。

・子どもが苦しそうにいびきをしている。

・中耳炎にもなりやすいし、すっきり治らない。

こういった子どもの症状は、アデノイド肥大が原因かもしれません。

メルマガ読者さんからもアデノイド肥大に効く漢方について、ご質問をいただきました。

今回は、いびき、睡眠時無呼吸、中耳炎の原因となる子どものアデノイド肥大に使われる漢方薬についてお話します。

いびき、睡眠時無呼吸、中耳炎の原因となるアデノイド肥大(アデノイド増殖症、咽頭扁桃肥大症)とは?

アデノイドは、鼻の奥のつきあたり、喉の一番上にあります。

アデノイドはリンパ組織が集まったもので、体の抵抗力(免疫力)に関係しているところです。

このアデノイドは、4~6歳をピークに大きくなっていき、
その後、だんだんと小さくなります。

大人になると、ほとんど見えないくらいになります。

でも、なんらかの原因で、アデノイドが大きすぎたり、炎症がおきると、鼻や喉、耳にいろいろな症状が出現します。

これをアデノイド肥大(増殖症)といいます。

子ども特有の症状です。
(風邪をひいた後などに、アデノイド肥大が現れることもあります。)

鼻の空気の通り道が狭くなるため、
鼻づまりや鼻声、いびきなどが続いたり、睡眠時無呼吸症候群が起こることもあります。

中耳炎や副鼻腔炎にかかりやすい、風邪が治りにくいということも多いです。

体の成長に伴って鼻の穴も大きくなり、自然に治癒するケースもよく聞きます。

アデノイド肥大に対する薬を使った治療としては、抗アレルギー薬や点鼻薬、抗生物質などを使います。

ただ、慢性化(=長く続く)している場合は、あまり効果がないといわれています。

西洋薬では治らない、せっかく治ってもまた、繰り返してしまう、
そんな場合には、漢方薬も選択肢のひとつになります。
(もちろん重症の場合には、切除も含めた病院での治療が最優先です。)

漢方専門の薬剤師の私がオススメする漢方をご紹介しますね。

子どものアデノイド肥大、扁桃腺炎に使われる漢方薬、柴胡清肝湯(さいこせいかんとう、80番)

アデノイドは、リンパ組織が集まったもの。

このリンパ組織がはたらき過ぎている状態を改善する漢方薬が
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)です。

風邪をひきやすくて、治りにくい、
扁桃炎や鼻炎を起こしやすい、
(アデノイド肥大がある)
胃腸があまり丈夫ではない、
皮膚が乾燥してる、

こういう傾向がある
子どものからだを丈夫にするために使われる漢方です。

漢方的に考えると、
<肝>は精神状態や感情を安定に保つところ。

柴胡清肝湯は、
熱をもってうまく働かなくなった<肝>を、
柴胡など15種類の生薬で、
潤しながら、冷まして(=清)、バランスをととのえる漢方です。

昔から、神経が過敏だったり、
疳の強い子どもの体質改善にも使われていました。

子どものための漢方薬って言ってもいいくらいなんです。

ただ、苦くて飲みにくい漢方です^^;

子どもに漢方を飲ませる時には、こちらも参考にしてくださいね。
漢方は苦くて嫌だ!と飲まない子どもに試してほしい漢方薬の飲ませ方

鼻や耳や喉の炎症を和らげるはたらきがあって、治療薬としても、予防薬としても使われます。

ただ、葛根湯のように、飲んですぐに効く漢方ではないです。

個人差はありますが、少なくとも2~3か月は飲み続けた方がいいと思います。

続けて飲んでじんわりと効いてくる、
症状をやわらげつつ、じっくり体質改善していく
いかにも漢方薬らしい漢方です。

ちなみに、柴胡清肝湯は、
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)と同じく、
温清飲(うんせいいん)という漢方薬の生薬を含む漢方です。

*荊芥連翹湯については、こちらのブログ記事を参考にしてください。
なぜか春は顔がかゆい!花粉症皮膚炎は漢方で体の内側からケアしよう

どちらとも、皮膚が乾燥して浅黒い、耳、鼻、のどや皮膚の繰り返す炎症に使われます。

症状は同じででも、柴胡清肝湯は、神経が過敏な子どもに使うことが特徴的です。

でも、残念ながら、柴胡清肝湯は、
葛根湯や小青竜湯のように、ドラックストアなどで買うことができません。

もし、試してみようと思ったら、
病院で処方してもらうか、漢方薬局で購入するかということになります。

まとめ、子どものいびきや口呼吸などの原因になるアデノイド肥大には漢方も有効!

今回は、子どものアデノイド肥大に使われる漢方薬、柴胡清肝湯についてお届けしました。

最近、子どものいびきがひどい、
中耳炎や副鼻腔炎になりやすいし、治りにくい、
口呼吸をしている、
もしかしたら、アデノイド肥大が原因かもしれません。

思い当たることがあったら、耳鼻科を受診してくださいね。

重症な場合は、切除も含めた病院での治療が最優先ですが、柴胡清肝湯などの漢方薬が効果的なこともあります。

漢方はマイナーな選択肢かもしれませんが、もっとたくさんのお子さんに活用してほしいです。





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ABOUTこの記事をかいた人

清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

漢方やハーブのおかげで、家族みんな元気な笑顔で暮らしています。
一見、難しそうで敬遠されがちな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、その良さを知ってほしい!もっと生活に生かしてほしい!と専門性を生かして活動しています。

勤務先の薬局や地域の公民館で不定期でアロマ&ハーブ講座をリクエスト開催。
2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。
毎回すぐにお申込みいただき、現在第8期まで開催。
「やさしい言葉でわかりやすくて、すぐに実践できる!」と好評いただいています。
ママが女性らしく生きるための漢方とハーブの講座も2016年に開催。
2019年にはオンライン講座としてスタート予定です。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト


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