冬は冷たくて乾燥した空気のせいで、
のどの粘膜も乾きがち。
風邪やインフルエンザのウィルスなどで傷ついて、
炎症を起こしやすくなってしまいます。
これが、のどがイガイガや痛み、咳の原因。
すっきりしなくて、不快ですよね。
のどの痛みや咳には、
漢方薬やハーブのチンキ剤(アルコール漬け)もいいですが、
昔ながらの<はちみつ大根>も、おすすめです。
のどの痛みや咳によいはちみつ・大根
はちみつは<お薬>って、知っていますか?
<日本薬局方(にほんやっきょくほう)>
というお薬や生薬の品質、純度の基準を決めたものがありまして、
そこに、はちみつも医薬品として載っています。
◆はちみつのはたらき
・炎症をやわらげる
・抗菌作用(菌を増やさないようにするはたらき)
・粘膜の保護
・肌の乾燥をふせぐ
・腸内の環境をととのえる
・便秘
・疲労回復
漢方的にも、はちみつは、
<肺>をうるおして、咳をおさえると考えられています。
なので、のどの痛みや咳に効果的なんですね。
ちなみに、はちみつは、腸が未発達で、抵抗力がひくい
1歳未満のお子さんには使えません。
はちみつの中には、ボツリヌス菌がいることがあるからです。
* 乳児ボツリヌス症は、手足のまひなどをおこします。
授乳中のママがはちみつを食べても、
母乳には影響ないので、安心してくださいね。
今が旬のおいしい大根。
大根にも、<肺>をうるおすはたらきがあって、
痰をできにくくします。
さらに、大根にふくまれる酵素は、
のどの粘膜の炎症をやわらげるはたらきもあります。
ビタミンCも豊富です。
<はちみつ大根>にすると、
はちみつと大根の相乗効果で、のどのイガイガや咳が楽になります。
作り方はカンタンです。
角切りでも、イチョウ切りでも適当に切った大根を
はちみつに一晩つけるだけ。
大根から水分が出てくるので、
はちみつのトロトロ感はなくなります。
大根をそのままつけていると、苦くなるそうなので、
私は一晩でとりだしています。
さらに、我が家の<はちみつ大根>は、ハーブ入り。
のどによいハーブのブルーマロウも一緒に、
はちみつ漬けにしています
はちみつ+大根+ハーブのトリプルパワーです!
甘いものが大好きなむすめからも、
「のどが痛いから、ハーブティーにはちみつ入れて♪」
よくリクエストされています。
きっと、本当に痛いわけでなく、
甘えたかったり、甘いものが好きだからなんでしょうね。
子どもも喜ぶ風邪ケアアイテム、はちみつ大根。
妊娠中や授乳中のママにもやさしいです。
一度おためしくださいね!

清水 みゆき
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。
私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。
一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。
2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在も継続開催中。
「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。
■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
■JAMHA認定ハーバルセラピスト

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