こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。
赤ワインといえば、ポリフェノールが豊富な飲み物の代名詞!
実は、ぶどうの葉には、果実の約300倍のポリフェノールが含まれていると言われています。
赤ぶどうの葉はお茶として飲むこともできます。
今回は女性におすすめの赤ぶどう葉茶(レッドワインリーフ)についてお話しします。
目次
赤ぶどう葉乾燥エキス混合物は浮腫治療薬の効能をもつ医薬品
ヨーロッパでは、古くから赤ぶどう葉から抽出されたエキスが静脈瘤の治療するために用いられていました。
ぶどうを足で踏んで絞る「ぶどう踏みの女は、静脈瘤が少ない」という話も伝えられています。
日本でも、エスエス製薬から軽度の静脈還流障害(静脈の血流が滞ること)改善薬として、
西洋ハーブ医薬品の第1号となる
赤ブドウ葉乾燥エキス混合物(AS195)を有効成分とする「アンチスタックス」が販売されました。
(残念ながら、現在は製造中止となっています)
この赤ブドウ葉乾燥エキス混合物というのは、赤ブドウタンテュリエの葉から抽出されたエキスを濃縮乾燥したもの。
アンチスタックスの効能効果は以下の通りです。
軽度の静脈還流障害(静脈の血流が滞ること)による次の諸症状の改善:
足(ふくらはぎ、足首など)のむくみ、むくみに伴う足のだるさ・重さ・疲れ・つっぱり感・痛み
「足のむくみ」に限定したもので、顔や全身へのむくみへの効果は期待できません。
アンチスタックスは、処方薬にはないダイレクトOTC医薬品です。
ダイレクトOTC医薬品とは、新規有効成分が医療用医薬品としての承認を経ずに一般用医薬品(OTC医薬品)として直接承認された医薬品のことを言います。
赤ぶどう葉茶(レッドワインリーフ)は女性におすすめのハーブティー
赤ぶどう葉はお茶としても飲まれています。
ハーブティーの名前はいろいろで、レッドワインリーフ、レッドグレープリーフ、ヴァンルージュなどと呼ばれています。
赤ぶどう葉茶(レッドワインリーフ)の効能
赤ぶどう葉茶の特徴はなんといっても、アントシアニン色素やレスベラトールなどの豊富なポリフェノールによる抗酸化作用です。
活性酸素を取り除く抗酸化作用により、アンチエイジングや動脈硬化の予防などが期待できます。
さらに、赤ぶどう葉に豊富に含まれるポリフェノールの一種のレスベラトロールは、細胞の酸化を防ぎ、肌の弾力を改善するなどのアンチエイジング効果が期待されている成分でもあります。
また、血流促進作用があるため、静脈の流れをスムーズにして足のむくみの改善や冷え改善も期待できます。
アントシアニン色素は目によいことも有名ですね。
赤ぶどう葉茶(レッドワインリーフ)の味や香り、おすすめの飲み方(ブレンド)
赤ぶどう葉茶は、赤ワインを連想するような微かな甘い香りがします。
味は少し酸味がありますが、くどくなくてスッキリと飲みやすい味です。
ブレンドすることでもっと美味しく飲むことができます。
例えば、
目がお疲れの方は、酸味があり目によいハイビスカスやアイブライトとブレンドする、
冷え改善には、からだをあたためるカモミールとブレンドする、
スッキリと飲みたい方はペパーミントとブレンドする、
といった飲み方がおすすめです。
同じく抗酸化作用があるルイボスとのブレンドもよいと思います。
抗酸化作用でアンチエイジングが期待できる赤ぶどう葉茶は、女性におすすめのハーブティーです!
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さいごに:赤ぶどう葉のお茶の効能は浮腫み以外にも!女性のためのハーブティー
というわけで、
女性におすすめのハーブティー、赤ぶどう葉茶(レッドワインリーフ)についてお話ししてきました。
赤ぶどう葉の乾燥エキスは西洋ハーブ医薬品として使われるほどの効能があります。
ハーブ医薬品としての効能効果は足のむくみですが、他にも豊富なポリフェノールにより女性にうれしい効果がたくさんあります。
ハーブティーとして上手に取り入れていきましょう!
いつの間にか製造中止になっていて残念です…。
アンチスタックスの代用品としては、ゼリア新薬から発売された西洋ハーブ医薬品、ベルフェミン(セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum L.)種子の乾燥エキス)を候補にしてもよいかもしれません。