「犬がいるのにハーブを育てても大丈夫?」
「犬や猫の健康管理にハーブをつかってもいいの?」
「ハーブの香りやアロマスプレーは犬や猫に問題ない?」
と迷うことはありませんか?
ハーブを暮らしやペットのケアに取り入れたいと考える方もいるでしょう。
ハーブは自然由来のものですが、犬や猫に使う場合には注意が必要です。
人間にとって良い食べ物、良い飲み物が必ずしも犬にとってよいものとは限りません。
また、犬に使える情報を猫にもそのままあてはめることも危険です。
そこで今回は、ハーブを食べる場合・香りを使う場合・犬と猫の違いに分けて、ハーバルセラピストでもある薬剤師がわかりやすくお話しします!
犬にハーブを使っても大丈夫?
犬に使えるハーブはありますが、植物名だけで安全とは判断できません。
食べるのか、庭で育てるのか、香りを使うのかで、注意することが変わります。
「自然のもの」だけでは安全と決められない
ハーブは食品や香りの素材として身近ですが、犬にとっての安全性かどうかはまた別問題です。
たとえば、ASPCAの犬向け植物リストでは、ローズマリーは犬に非毒性とされています。
一方で、ローマンカモミール、ラベンダー、オレガノは有毒な植物として掲載されています。
名前が似ている植物や、品種の違いにも注意が必要です。
「食べられる」と紹介されている情報を見つけても、そのまま与えるのではなく、愛犬の年齢、持病、服用中の薬を含めて動物病院へ確認すると安心です。
安全性を確認できないハーブは、使わないことが基本です。
愛犬のためと思って選ぶものだからこそ、急いで試すより、確認してから取り入れていきましょう。
食べる・香る・精油では注意点が異なる
生葉や乾燥ハーブ、ハーブティー、精油は同じものではありません。
とくに、精油は植物の香り成分が濃縮されているため、植物そのものとは別に考える必要があります。
| 使う形 | 確認したいこと |
|---|---|
| 生葉・乾燥ハーブ | 植物名と学名、食べてもよいと確認できるか、愛犬の体調に合うか |
| ハーブティー 人用食品 |
茶葉以外の原材料、甘味料(キシリトールなど)、カフェインが含まれていないか |
| 精油・アロマ製品 | 濃縮品であることを踏まえ、犬の体・口・目の近くに直接使わない |
| 空間用ミスト | 犬や猫へ直接噴霧しないこと、製品表示どおりに使うこと |
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犬に使う前に確認したい安全のポイント
犬にハーブを取り入れるなら、愛犬の状態と製品情報をしっかり確認することが大切です。
持病・服薬・年齢がある犬は先に相談する
子犬やシニア犬、持病がある犬、薬を飲んでいる犬には、ハーブを使う前に動物病院へ相談してください。
体格や胃腸の状態、服薬内容によって、注意が必要な場合があるためです。

誤食後は商品名・量・時間を伝えて相談する
犬がハーブやハーブティーを食べた可能性があるときは、まず動物病院へ連絡してください。
自己判断で吐かせたり、別のものを飲ませたりすることは避けましょう。
連絡時には、次の内容を伝えられるようにしておくとよいでしょう。
- 食べた可能性のある植物や商品の名前
- 食べた量と、食べたと考えられる時間
- 嘔吐、下痢、元気がないなど、現在の様子
- 年齢、体重の目安、持病、服用中の薬
商品パッケージや写真があれば、捨てずに保管してくださいね。
日本メディカルハーブ協会は、ハーブも使用量や使用方法を誤れば有毒になり得るとして、ペットの状態を観察しながら使うよう案内しています。
アロエやセンナなどに含まれるアントラキノン、リコリスなどに含まれるサポニンといった成分は、過剰摂取や長期使用で注意が必要です。
人用・犬用を問わず、成分が分からない製品を自己判断で食べさせないようにしましょう。
日本メディカルハーブ協会の解説
犬のそばで香りやハーブ製品を使うときの注意点
香りを楽しむ製品は、犬の体へ直接使うものと、空間に使うものを分けて選びます。
精油を犬の体や口に直接使わない
精油は、少量の液体に植物の香り成分が濃縮されています。
そのため、人用のアロマオイルを愛犬の被毛や肉球へ塗ったり、飲ませたりする使い方は避けましょう。
芳香を楽しみたい場合も、愛犬がその場から離れられること、嫌がる様子がないことを確認します。くしゃみ、咳、落ち着かない様子などがあれば使用を中止し、必要に応じて動物病院へ相談してください。
空間用製品は表示どおりに使う
におい対策には、用途が明確な空間用製品を選ぶ方法があります。
たとえば、生活の木「天然消臭アロマミスト ペットと過ごす空間用ローズ(微香性)」は、犬や猫と過ごす空間向けの消臭ミストです。
リンク*ペットへ直接スプレーするのではなく、においが気になる空間へ使う製品です。

ローズの香りはありますが、濃厚すぎず、ペットと過ごす空間のにおい対策としておすすめの製品です。
メーカー公式サイトには、湿度が上がる時期のペットのトイレのにおい対策として使い、「消臭力があると感じた」という購入者レビューも掲載されています。
香りの感じ方や消臭の実感には個人差がありますが、空間のにおいを整える選択肢のひとつになると思います。
ハーブの使用は猫と犬は同じようには考えない
犬に使える情報を猫にもそのままあてはめることはできません。
犬と猫では、植物成分への反応や注意点が異なるためです。
たとえば、日本メディカルハーブ協会は、コンフリーなどに含まれるアルカロイドは猫で特に注意が必要であり、メドウスウィートなどに含まれるサリチル酸塩も猫では慎重な判断が必要だと案内しています。
犬と猫が一緒に暮らす家庭では、どちらか一方の安全情報だけで決めず、製品の成分と使用方法を確認しましょう。
犬とハーブに関するよくある質問
犬とハーブに関するよくある質問をまとめました。
犬がハーブを少し食べたらどうすればよいですか?
まず動物病院へ連絡し、植物名・量・時間・愛犬の様子を伝えてください。
安全とされる植物か判断できない場合や、嘔吐・下痢などの症状がある場合は、様子見だけで済ませないほうが安心です。
犬にハーブティーを飲ませても大丈夫ですか?
人用のハーブティーを自己判断で飲ませることは避けましょう。
リコリスやローマンカモミールなど、人には問題なくても、犬や猫には注意が必要なハーブティーもあります。
甘味料(キシリトールなど)やカフェインが入っていないかなども問題になります。
犬や猫の食用にどのようにハーブを取り入れればいいですか?
ドライハーブを食事に混ぜる場合、メディカルハーブ協会誌(2021年秋号)のレシピでは、犬は食餌450gに対して小さじ1、猫は小さじ1/2を目安としています。
ただし、これはそのレシピにおける目安です。
ハーブの種類、体格、年齢、持病、服薬状況によって適量は変わるため、初めて与えるときや体調に不安があるときは、必ず少量から始め、動物病院へ相談してください。
ネトルやダンデライオンの葉といったハーブは、栄養補給を目的に用いられることがあります。
ネトルが含まれた犬用レトルトフードも販売されています。
犬の虫除けにハーブを使えますか?
人用の精油や手作りスプレーを犬へ直接使うことは避けましょう。
虫除けを目的にする場合は、犬用として用途と使い方が明記された製品を選びましょう。
まとめ
犬と猫へのハーブの利用法についてお話ししてきました。
犬に使えるハーブや、犬猫と過ごす空間向けの製品はあります。
ただし、自然由来だからといって、すべてが安全とは限りません。
生葉、ハーブティー、精油、空間用ミストでは注意点が異なり、犬と猫でも確認すべきことは変わります。
愛犬や愛猫が誤食した可能性があるときや、安全性に迷うときは、自己判断せず動物病院へ相談してください。
用途と表示を確認しながら、ハーブを安全に取り入れていきましょう。






犬にハーブを使うときも同じで、「何を、どれくらい、どのように使うか」を動物病院へ相談することが大切だと思います。