【ご質問】
漢方薬を飲んでいる知り合いから、何となくもやもやと調子悪い時や寝れない時などに「柴胡桂枝湯」を飲むといいと言われたことがあります。 他にもより虚証向きとされる「柴胡桂枝乾姜湯」という漢方薬もあるようですが、どのように使い分けたらいいのでしょうか。
またこのほかにも「桂枝加竜骨牡蛎湯」や「柴胡加竜骨牡蛎湯」という漢方薬が、眠れない時やストレスが強い時によいと聞いていますが、これらの使い方(体質とか症状的なものなど)についても教えてください。
柴胡桂枝湯も柴胡桂枝乾姜湯も虚証向けの漢方ですが、 柴胡桂枝乾姜湯がより虚弱な方向けになります。
使い分けとなると、冷えをポイントにするとよいと思います。
柴胡桂枝乾姜湯に入っている乾姜という温める力が強い生薬を使っているので、冷えが強くて、より神経質な傾向がある場合は 柴胡桂枝乾姜湯がよいです。
柴胡桂枝湯と同じく柴胡が入っていますが、
自律神経が興奮緊張してイライラ、不安、不眠、動悸するといったときによく使われます。
メーカーによっては大黄が入っているので便秘がない方は注意が必要です。
桂枝加竜骨牡蛎湯は同じく不安や不眠にも使われますが、疲れて自律神経が不安定な感じで落ち着かない、つまり虚証むけの漢方になります。
これは私の主観ですが、働き盛りの男性のストレスは柴胡加竜骨牡蠣湯がよく使われる印象があります。