インフルエンザの腰痛や背中の痛みに湿布を貼っていいですか?




こんにちは。
ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。

この記事では、インフルエンザの腰痛や背中の痛み、筋肉痛がつらい時に湿布を貼っていいかについて、現役薬剤師の立場からお話します。

インフルエンザといえば、
高熱がつらい!というイメージがありませんか?

でも、熱よりも、背中や腰の体の痛みの方がつらく感じることもあります。

私が去年インフルエンザB型に罹患した時も
微熱程度でしたが、とにかく腰が痛くて痛くて、つらかった記憶があります^^;

「インフルエンザの時には、あまり解熱剤を使わない方がいいらしい。
湿布は貼っていいのかな?」
疑問に感じるお母さんもいらっしゃるかもしれないですね。

というわけで、インフルエンザと湿布について詳しくお話したいと思います。

■こんな方にオススメです■

・インフルエンザの腰痛や背中の痛みで、湿布を貼っていいか迷っている方

・インフルエンザの流行時期の急な腰や体の痛みにロキソニンテープを貼っていいか不安な方

インフルエンザになると、腰痛や背中が痛くなる理由

インフルエンザの患者さんの訴える体の痛みというのは、関節痛や節々の痛みです。

高い熱がでるときって、
腰や背中のあたりがすっごく痛くなることありませんか?

筋肉痛のような痛みを感じることもあります。

私も経験がありますが、
急にひどい腰痛が始まり、しかも、痛みがずっと続きます。

これは、発熱と同じ仕組みで起きます。
体の炎症反応。
からだがインフルエンザウィルスと戦っているからこその痛みです。

風邪を早く治すために、発熱して風邪と戦う元気なからだ

勤務先の薬局では、
「背中が痛くて眠れなかった」
という患者さんもいらっしゃいました。

ただでさえ、発熱でしんどい時に、ゆっくり眠れないのはつらいですよね。

「痛みがつらいから、とりあえず湿布を貼ろう」
こういう時、貼るだけで気軽に使える湿布はとても便利です。

でも、インフルエンザの流行時期は、発熱時の腰痛や背中の痛みに湿布を使うのは、注意が必要です。

インフルエンザ流行時期の腰痛や背中の痛み、筋肉痛や関節痛に湿布を貼っていい?

インフルエンザの腰痛に湿布を貼っていいか
お薬の種類で、NSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれるものがあります。

いわゆる、非ステロイド性の解熱鎮痛剤です。

具体的には、ロキソニン、ボルタレンなどがあります。

インフルエンザの時にNSAIDsの解熱鎮痛剤を飲むと、インフルエンザ脳症の発症や重症になるリスクがあがる
といわれています。

■インフルエンザ脳症について

インフルエンザ脳症は、ごくまれにおきるインフルエンザの合併症です。

出はじめの症状は、
視線があわない、
つじつまのあわないことを言う、
けいれん
といわれています。

参考リンク一般社団法人 日本小児神経学会

湿布の成分にも、脳症のリスクが高まる恐れがある
ボルタレンやロキソニンといったNSAIDsが鎮痛薬として使われています。

ボルタレンテープ、ロキソニンテープとかですね。

湿布って、貼る薬。
なので、貼った部分にだけにしか効果がない!
そう思っている患者さんも時々いらっしゃいます。

でも、湿布は、皮膚を通して薬が吸収されて、全身にはたらきます。
(飲んだ時よりは血液中の濃度は低くなります)

なので、湿布に含まれる鎮痛剤の成分が、皮膚から吸収されて血液中に入ると、
たとえわずかな量でも危険だと私は思います。

できるだけ、薬のリスク、脳症のリスクは避けたいですよね。

しかも、インフルエンザ脳症の原因って、まだきちんとわかっていません。

ほとんどは5歳以下のお子さんにおきますが、
大人でも脳症になる可能性を否定することはできません。

インフルエンザ脳症例の年齢分布は、10歳未満が最も多く、次が10歳代と低年齢層で目立っている。ただし、50歳代が4例、70歳代が3例、60歳代と80歳代が2例ずつ、30歳代、40歳代、90歳代が1例ずつあり、必ずしも低年齢層に限らない。(日経メディカルON LINEより引用、国立感染症研究所がまとめている感染症発生動向調査を基に集計したデータ)

インフルエンザになっていても、腰や背中の痛み、筋肉痛の痛みだけを強く感じて、
熱が出ていることに気づかないこともあります。

インフルエンザとは気づかずに、
「腰痛だから、湿布を貼って様子をみよう」
そんなこともあるかもしれませんよね。

  インフルエンザかもしれない、
発熱と腰や背中の痛みが急に同時に起きた、
そんなときは、念のためにも湿布の使用は控えましょう。
 
ちなみに、15歳以下のお子さんの場合は、
インフルエンザでなくてもNSAIDsの湿布を使ったらダメです。
(バンテリンやエアーサロンパスもだめです)

子どもにも安全な解熱鎮痛薬として、
カロナール(アセトアミノフェン)が使われます。
カロナールの湿布はありません。

インフルエンザで腰や背中が痛い時も私は漢方でケアします

私がインフルエンザで腰や背中が痛くてつらかった時は、
漢方薬でケアしました。

 漢方薬は、直接、痛みを抑えるわけではありません。

でも、体を温めて、発汗させて体の回復を早めることで、
結果として、痛みも早くおさまりました。 

精油(アロマ)を使ったオイルマッサージも痛みに効果的です。

清水 みゆき
漢方薬やアロマは、お子さんも一緒に安心して家族で使うことができるのも、うれしいところですね!

まとめ

ということで、
インフルエンザの腰痛や背中の痛み、筋肉痛に湿布を貼っていいかについて、現役薬剤師の立場からお話してきました。

ロキソニンやボルタレンといったNSAIDsの解熱鎮痛剤を飲むと、
インフルエンザ脳症の発症や重症になるリスクがあがるといわれています。

同じ成分の湿布を貼ると、
飲んだ時よりは少ないものの、皮膚から吸収されて全身にまわります。

できれば、リスクは事前に回避したいもの。

発熱と同時に、ひどい腰や背中の痛みが起きた!
もしかしてインフルエンザかもしれない?
そんなときは、念のために、湿布の使用は控えた方がいいと思います。

インフルエンザが流行する時期の湿布の使用は、十分に気をつけてくださいね。

 

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清水 みゆき

清水 みゆき

ママのためのやさしい漢方薬剤師。
漢方調剤薬局につとめる現役ママ薬剤師&ハーバルセラピスト。

私や家族の漢方体験談などはこちらをご覧くださいね。

一見、難しそうな漢方やハーブ。
家族の健康を守るママにこそ、良さを知って役立てて欲しい!と専門性を生かして活動しています。

2016年度からは、完全オリジナルの漢方やハーブのオンラインレッスンをスタート。毎回すぐにお申込みいただき、現在第9期まで開催。
「やさしい言葉でわかりやすく、すぐに実践できる!」と好評いただいています。

■薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師
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